空自F-2「このままでは撃墜される」脅威ミサイルに対抗できる? “後継機遅延説”で浮上する“緊急延命プラン”の中身

航空自衛隊のF-2戦闘機は2035年頃から順次退役が予定されていますが、後継機開発の遅れも懸念されます。そのためF-2の能力向上が必要となり、スウェーデンのサーブ社が開発した自己防衛装置「アレクシス」が候補となるかもしれません。

F-2に「最適」とサーブ

 回答は、まずアレクシスの基本的な性能について、レーダー警戒装置による自己防衛と、電子戦環境下での自機の置かれている状況認識、そして、電子妨害/攻撃(ECM)の3つがあると記されていました。電子機器のアンテナやセンサーとして広まったAESA(アクティブ走査アレイ)を用いて、使用電力の高効率化を促す半導体窒化ガリウム(GaN)も使ううえ、AI(人工知能)も搭載しています。このため、敵からの電波を受信すれば瞬時に使われている周波数帯を割り出し自己防衛に移ることができるとのことです。

 気になるF-2への関心については、延命への改良自体がまだ具体的でないため踏み込んだものではありませんでした。

 一方で「アレクシスは最新の電子戦能力を提供できるため、F-2にとって最適なシステムになると考えている。F-2に最新の電子戦能力を提供し、長期運用を確実に支えることができると確信している」という回答も。

 もう一つの筆者が気になった点、ミサイルの搭載数についても、「アレクシスを主翼に結合した状態でもその外側にミサイル搭載を選択できる。グリペンでもアレクシスの外側にミサイルを搭載できる」とありました。つまり、F-2の既存の戦闘力を落とさず自己防衛力を最新のものにできるといえるでしょう。

 F-2の改良は、現状ではあくまでもGCAP開発の遅れが生じる場合に必要となります。このため、できる限り安価に、そして最小限に収めることが欠かせません。こうした中で既にアメリカのメーカーが最新鋭レーダーとともに最新鋭電子戦システムの統合を検討しているとも報じられています。今後もGCAP遅れへの可能性が高まった場合、ひとつの解決策として、F-2改良実施が議論されるでしょう。筆者はその際に自己防衛装置の高度化は欠かせないと考えます。

【写真】えっ…これが「パイロン外付け防衛装置」全貌です

Writer:

さがら せいぞう。航空月刊誌を中心に、軍民を問わず航空関係の執筆を続ける。著書に、航空自衛隊の戦闘機選定の歴史を追った「F-Xの真実」(秀和システム)がある。

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 自衛官や国民の生命なんて、毛ほどにも思ってない、根性論と他人様にはケチるだけしか無い、文民統制とやらの政府が、こう言う物を買うとは思え無いんですよね、どうせならアメリカ製の高額なものを買って、何らかの美味しい思いをしたほうがエエって考えにしか至らないとおもう、三菱を止めてパトリアを買うってので驚いた位ですわ

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号