これぞ“乗り得”!? 4社直通111kmの“特急並み”快速に乗車 2時間45分の長旅が疲れ知らずだった
鬼怒川温泉~喜多方間111.6kmを2時間45分かけて走る快速「AIZUマウントエクスプレス1号」は、東武・野岩鉄道・会津鉄道・JR東日本の4社にまたがって走る列車です。全区間を乗り通してみました。
快速列車だけど通過駅は少なめ
喜多方行きの快速「AIZUマウントエクスプレス1号」が27人の乗客を乗せて、9時38分、鬼怒川温泉を出発しました。9時42分の鬼怒川公園で1人下車します。車内放送で「交通系ICカードは使えない」と呼び掛けた後で、9時46分の新藤原から野岩鉄道会津鬼怒川線に入ります。快速列車であるものの、会津若松までで通過する駅は男鹿高原だけです。
野岩鉄道線内の停車駅では乗り降りがありません。10時23分の会津高原尾瀬口で1人乗車しました。ここから会津鉄道会津線です。同線内の会津高原尾瀬口~西若松間も全駅に停車します。10時33分の会津山村道場でも1人乗車しました。
10時45分の会津田島は、浅草発特急「リバティ会津」の終着駅だけに、6人が下車して4人が乗車しました。親子連れが乗り込んできて、お母さんが小さな男の子に「あ、いい電車だよ」とうれしそう。実際にAT-700形は快適で、疲れはありません。
10時50分の田島高校前で1人が乗車。その後は乗降がありませんでした。養鱒公園では子供が手を振ってくれて、なごみます。
11時2分の会津下郷で1人が乗車しました。カフェが併設された駅であり、カフェ商品の車内販売があることに驚きました。地域の名産であるニジマスを使った「ますバーガー」と美味しいコーヒーを購入しました。なお、翌日の「お座トロ展望列車」で会津下郷に停車したときには買えなかったため、レアな体験かもしれません。
その後も乗降がなく、11時13分の塔のへつりでようやく3人が乗車。11時19分、茅葺き屋根が印象的な湯野上温泉では5人が下車、1人が乗車と動きがありました。
11時45分の南若松で1人が下車、11時49分の西若松で8人が乗車しました。
ここからJR只見線です。11時53分の七日町で6人が乗車。11時57分着の会津若松では24人が下車し、11人が乗車しました。定刻だと9分間停車しますが、行き違い列車が遅れたため、7分遅れで出発。ここからのJR磐越西線は延長運転区間で、初めて「快速」らしく駅を通過していきます。7分遅れのまま12時22分、塩川に到着し2人が下車しました。
遅れはそのままで12時30分、喜多方に到着。この喜多方までの乗客は、鬼怒川温泉からより西若松からが中心で、JR区間の需要が多く見えました。
2時間45分+遅れ7分という長丁場でも座席は快適で、疲れは残りません。ダイヤを見ると下り会津田島14時23分発・会津若松行きの快速「リレー119号」もAT-700形のようです。この列車は浅草発の特急「リバティ会津119号」と接続しますが、こうした速達列車でこそ真価を発揮する車両のように感じました。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。





コメント