「これじゃ弾道ミサイル防げない!」米軍が大慌てで「THAAD」生産数を一挙4倍へ 企業が明かした“枯渇のリアル”
ロッキード・マーティン社はこのたび、米政府と迎撃ミサイル「THAAD」を年間400発へ増産する契約を結んだと発表しました。ウクライナや中東での激しい消耗を受け、急ピッチで進められる米国のミサイル備蓄再建の動きを解説します。
大気圏上層で弾道ミサイルを迎撃する
アメリカの国防大手、ロッキード・マーティン社は2026年6月24日、アメリカ政府と対弾道ミサイル用の迎撃ミサイル「THAAD(ターミナル段階高高度防空ミサイル)」を従来の年間96発から400発へ、約4倍に拡充する複数年調達契約を結んだことを発表しました。
THAADは、その名の通り弾道ミサイルが落下してくるターミナル段階(終末段階)で迎撃するためのミサイルです。同社が「アメリカで唯一、大気圏の内外で迎撃する能力を持つ」と説明するように、高度40~150kmの高高度での迎撃能力を持っています。大気圏内の下層域(高度40km以下)を担当するパトリオットPAC-3とあわせて、二段構えの迎撃体制を組んでいるのです。
直近でも、対イラン作戦「オペレーション・エピックフューリー」において、イランの弾道ミサイルへの迎撃任務に投入され、部隊や重要インフラの防護に貢献しました。
ウクライナ戦争において「消耗戦」が展開されているなか、アメリカではミサイル備蓄や生産力の不足が問題となっていました。これに追い打ちをかけるように、イランとの軍事衝突での消耗も重なりました。すでに明らかとなっているPAC-3の増産とあわせて、アメリカはミサイル備蓄の回復と強化に急ピッチで取り組んでいくのではないでしょうか。





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