「これはいい車両だ」登場41年の“料金不要”電車も残りわずか 夜行まで想定した乗り得車両の今

1985(昭和60)年に誕生した東武鉄道の6050系電車は、特色ある車両です。関東では珍しい料金不要の2扉クロスシート車で、一時は会津鉄道と野岩鉄道にも同型車が在籍していました。名車のこれまでの歩みと現在を紹介します。

有料快速や夜行にも使用

 側窓は一段下降窓となり、6000系よりも眺望性が向上しています。

 前述の6000系からの更新車の移行期間や、野岩鉄道・会津鉄道への直通運転による運用距離の増加も考慮して、更新車だけでなく完全新造車が製造されました。

 7編成14両が新規製造された6050系は、2編成が野岩鉄道に、1編成が1990(平成2)年に会津鉄道に譲渡されました。なお、会津鉄道はこの6050系200番台が唯一の保有電車でした。

 運行当初は6000系と混用され、併結運転も行われていました。1991(平成3)年までは快速だけでなく、座席指定の有料快速急行「だいや」「おじか」「しもつけ」にも使われたほか、「尾瀬夜行」「スノーパル」といった夜行列車にも使用されました。

 2006(平成18)年に区間快速が新設されても、基本的には長距離運用に従事していた6050系でしたが、2012年に2編成が634型特急形電車「スカイツリートレイン」に改装されます。側窓に天窓が追加されて眺望性が向上したほか、床のかさ上げや、座席の1+2列リクライニングシート化、さらに窓向き座席の設置といったグレードアップが行われました。

 車端にはフリースペースとなるミニサロンや、運転台後方に前面展望可能なフリースペースを設置。売店やバリアフリー対応のトイレ、観光案内のモニターまで備えた大規模改造でした。

 634型は2017(平成29)年まで特急「スカイツリートレイン」として定期運用を持っていましたが、それ以降は団体運用を基本として、浅草・春日部~会津田島間などで臨時特急として運用されるほか、花見シーズンには浅草~とうきょうスカイツリー間で花見列車「サクラトレイン」として運行されています。

【最後の活躍】6050系の各タイプを見る(写真)

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