空自が渇望する次期戦闘機GCAP「新たな参加国はどこだ?」日本のスケジュールを狂わせない“最有力候補”の条件
日英伊による次期戦闘機「GCAP」の開発が本格化するなか、開発費高騰を背景に参加国の拡大が模索されています。サウジアラビアやドイツなど様々な国が関心を示す中、日本のスケジュールに影響を与えない最有力候補「カナダ」の動向を解説します。
最初の参加国にカナダが選ばれるワケ
このGCAPのオブザーバーとは、機密保持を前提に、GCAPの性能や開発状況などの情報を共有し、将来の購入につなげるものです。そして、今年6月に来日したカナダのマクギンティ国防大臣は、小泉防衛大臣と防衛省内で会談した際に、GCAPについても協議し、将来的な参加に意欲を示した模様です。
そのカナダの航空産業ですが、第二次世界大戦後に独自開発の全天候ジェット戦闘機アブロ・カナダCF-100を開発・量産した後、その後継機として超音速戦闘機CF-105を開発したものの、コストの高騰や計画の遅れなどを理由に開発を中止。以降は、アメリカ製戦闘機の導入に舵を切り、CF-104(F-104)とCF-5(F-5)のライセンス生産を除き、完成機を輸入してきました。
現在はF-35の国際共同開発計画、にレベル3パートナーとして参画し、製造に関与しているため、GCAPのワークシェアを求める必要性は低いと推測できます。
こうした状況を総合的に考えると、GCAPへの参加に最も近い位置にいるのは、カナダのように思えます。
7月20日からはイギリスでファンボロー航空ショーが開かれます。これに合わせて実施される日英伊防衛相会合でGCAPへのカナダのオブザーバー参加が認められるのか、注目です。
※一部修正しました(7月17日10時15分)
Writer: 小林春彦(月刊『軍事研究』記者)
月刊誌『軍事研究』編集部記者。編集作業の傍ら、運用者である防衛省・自衛隊および防衛装備品を作る国内外企業などの取材をもとに記事を(不定期に)執筆する。





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