「トイレまで“使える”だと…?」伝説の豪華車両がレストランに転生 空間と味の「再現度」にまさかの涙
2026年5月、東京都清瀬市の清瀬中央公園で、かつてJRの寝台特急「北斗星」などに連結されたこともあった豪華車両「夢空間」を活用したレストランが開業しました。
おそらく日本一の「ガチ保存車両」
ラウンジカーで特に感心したのは、トイレです。装飾は完璧に復元されつつも、機能は令和に進化しています。そして、トイレとして実際に使用できることは、とてつもないことだと感じます。スタッフに話を伺うと「現時点では寝台列車の文化を継承し、オリジナルを尊重していますが、古い車両で部品もないため、どれだけそれを継続できるかは分かりません。だからこそ、多くの人に利用していただきたいですね」とのことでした。
ヘッドマークの電灯がやや明るさに揺れがあることを見て、維持の苦労が感じられて、心配となりました。
食堂車では復刻ビーフカレーを予約しました。器やレシピも含めて、かつての寝台特急「北斗星」のものが再現されたものです。懐かしい味に、正直涙が出てしまいました。
ディナーの「夢空間」復刻スペシャルコースも、当時のシェフの方に確認もして、完全に再現したものとのことです。筆者は「北斗星」「カシオペア」でコース料理を食べたことがありますが、「夢空間」で食事したことはイベント時だけ。スペシャルコースは初めてですが、十分満足できるクオリティ。なによりJR東日本の寝台特急の味を強く感じました。食事をしていてすばらしかったのが、展望食堂車の大きな窓から、時折「ラビュー」などの鉄道車両が見えることです。
なお「復刻スペシャルコース」は反響の大きさから、夏頃まで提供するとのことでした。なお、今後は食堂車のコース料理は昼間時間帯も提供するとのことです。
おそらく日本一の“ガチ保存車両”であり、文化として多くの人が愛した寝台特急を最高にリスペクトした保存設備だと思います。税金の使い道としての議論もなされているようですが、文化を守る意味を徹底したことで、心より感動したことは確かです。
継続できるなら、きっと寝台特急食堂車を体験したことがない世代でも、そのすばらしさが伝わるのではないか。そう思うほど徹底した再現でした。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。





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