「これが国道!?」まるで三途の川をゆく関東屈指の“酷道”を走ってみた! 地獄を抜けたら「天国みたいな名前」に!?

埼玉から一部群馬を経由して長野の茅野に至る国道299号。埼玉・群馬県側には一部、関東屈指の「酷道」もありますが、長野県側は「メルヘン街道」という名もあります。その実態を走って確かめました。

気圧の影響で耳鳴り Googleマップも反応しなくなり…

 上野村の集落エリアは比較的見通しの良い道路でしたが、県道45号との分岐を超えたあたりから、再びきついカーブが続く山道となります。

 標高の高いエリアに来たことを示すように耳鳴りがし、合わせて山奥にいることからか、Googleマップも動かなくなりました。ちなみに、ここから南方には、日航機墜落事故でその名が広く知られるようになった御巣鷹山があります。

 さらに進むと霧が濃くなり、数十メートル先が見えません。先が見えない中、ハイビームを点灯させて時々クラクションを鳴らしながら進み、ふと脇を凝視すると断崖絶壁。かろうじてガードレールはありますが、何かの拍子で崖に落ちればまず助からないと思うと、アクセルを踏む足が弱まります。

 20km/hほどでしか進めない酷道を走り続け、やっと長野県との県境・十石峠に辿り着きました。ここは、国道299号を抜けるクルマにとっての休憩地点のようなスポットのようですが、誰もいません。そのことが恐ろしくなり、トイレだけ済ませてさらに長野方面へ。

 ただし、この十石峠から長野側の国道299号はカーブやボコボコの路面は続くものの、センターラインのある区間が随分と増え、酷道感が薄まり随分と走りやすくなります。

 さらに、佐久穂エリアを抜ければ国道299号は「メルヘン街道」という高原道路となり、途中、「日本の国道沿いの中では2番目に高い位置にある」という標高2127mの麦草峠などもあります。あいにくの天候でしたが、天気さえ良ければ夏場でも涼しく快適なドライブを楽しめることでしょう。

「地獄と天国」が混在する国道299号

 約200km続く国道299号を、約6時間かけて通過することができ、ホッとしました。

これまで見てきた通り、埼玉県秩父市から群馬県上野村のエリアは「関東屈指の酷な道」と呼ばれることにも納得できました。

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「メルヘン街道」沿いの名所、麦草峠。「日本の国道沿いの中では2番目に高い位置にある」という標高2127m(2026年、松田義人撮影)

 一方、長野県佐久市・茅野市エリアに入ると、「天国」のような穏やかな高原道路にも早変わりし、まさしく「地獄と天国」の双方を有するのが国道299号なのだと実感しました。

 最後に付け加えると、国道299号の埼玉県秩父市から群馬県上野村のエリアで、すれ違ったクルマは0台。国道沿いの各エリアの人たちも、「できれば走りたくない」として通行頻度が少ない酷道なのかもしれないと思いました。

【写真】霧、崖、狭路…関東屈指の「酷道」299号の様子がこれです!

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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