東日本に初登場! 異色の輸送艦「ようこう」海上自衛官が “たった2人” しか乗っていなかった理由

輸送艦「ようこう」が横須賀で公開され、民間車両の輸送を初披露しました。実はこの艦、乗組員のほとんどが「陸上自衛官」という異色の存在。急ピッチで拡充が進む陸海空の共同部隊「海上輸送群」の全貌と、今後の展望について詳しく解説します。

2026年度末には「第3海上輸送隊」新編

 海上輸送群が新編されたのは2025年3月24日付で、その2週間後の4月6日には編成完結式と輸送艦「にほんばれ」(基準排水量約2400トン)の引き渡し式が海上自衛隊呉基地で実施されたほか、5月30日には輸送艦「ようこう」の引き渡し式が行われました。「にほんばれ」は第2海上輸送隊に、「ようこう」は第1海上輸送隊に配備されました。

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海上自衛隊横須賀基地の逸見岸壁に接岸した輸送艦「ようこう」(小林春彦撮影)

 そして、海上輸送群新編から約1年後の2026年3月23日、第2海上輸送隊が神戸市にある海上自衛隊阪神基地に移転。3月31日には「にほんばれ」型LCUの2番艦「あまつそら」と3番艦「あおぞら」が新たに配備されています。

 このように海上輸送群は順調に規模を拡充しており、2027年度までに「ようこう」型2隻、「にほんばれ」型4隻に加え、新たに輸送艇(MSV)として機動舟艇4隻が配備される予定です。

 また、JMU(ジャパン・マリン・ユナイテッド)で建造されるMSVの1番艇が2026年度末までに引き渡されるのに合わせて、第3海上輸送隊が奄美大島に新編される計画です。これに伴い人員も、発足時の約100人から2025年度末に約200人になっており、最終的には数百人規模に拡大する見通しです。

 ある意味で、自衛隊の統合運用を象徴するのが海上輸送群です。この部隊が今後、どのように発展していくのか、南西諸島方面の島嶼防衛を語るうえで、要注目と言えるでしょう。

【装甲車に衛星通信車まで】車両をズラリ並べた「ようこう」前から後ろからイッキ見!(画像)

Writer:

月刊誌『軍事研究』編集部記者。編集作業の傍ら、運用者である防衛省・自衛隊および防衛装備品を作る国内外企業などの取材をもとに記事を(不定期に)執筆する。

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