「夢のような駅弁」のお値段、15万円也 地元愛から生まれた「日光埋蔵金弁当」とは?
販売は手渡しのみ、日光でしか買えない
――日光彫の容器についてくわしく教えてください。
日光市内の職人さんに発注しており、製作は彫りに1、2か月、漆塗りに1か月程度かかります。彫りのデザインもひとつずつ異なっているんですよ。私はこの容器の出来にとてもこだわっているため、彫りの具合によっては返品することもあります。容器が出来上がったら、私が写真を撮ってお客さんにメールで送り、出来にご納得をいただいてから、購入を決めてもらっています。
――どのようにしたら買えるのでしょうか?
予約販売のみとなります。日光市内にある道の駅で予約するか、当社に直接ご連絡をいただくかのどちらかです。後者による予約が90%を占めています。以前は日光駅内の売店でも予約を受け付けていましたが、現在は当社の直接販売に切り替わっています。
お客さんから弁当の予約を受けたら、まず私が業者さんに連絡をして、次の容器の完成予定日を聞き、それをお客さんに伝えます。長く待つ場合、半年ぐらいかかるでしょうか。職人さんは1回に、2から3個の単位で容器を作ってくれますね。
――「直接販売」というのは、どういうことでしょうか?
私がお客さんに直接手渡ししています。場所は日光市の道の駅か、東武日光駅の改札、または駅周辺などです。県外のお客さんから配送の要望が多くありますが、いっさい行っていません。宅配便で送って、「万が一、容器に傷が付いてしまったら」ということを考えると責任が持てないからです。職人さんが精魂込めて作ったものは、こちらも大切に扱わないといけませんからね。
ホンとに悪い癖だな、