新幹線の連結・切り離しも再現 鉄道博物館に完成の新「鉄道ジオラマ」、ここがスゴイ!(写真38枚)

駅弁や駅そばの歴史も学べる「鉄道文化ギャラリー」新設

 新ジオラマと同時に、隣接して新たな展示スペース「鉄道文化ギャラリー」もオープンします。鉄道にちなんだ「文学」「映画」「音楽」「絵画」、そして駅弁や駅そばといった「食」の5テーマから、鉄道が創り出した幅広い文化を紹介するコーナーです。

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「文学」のコーナーでは、書籍が並べられた棚の上部に、作品中のフレーズが映し出される。
ずらりと並ぶ駅弁のサンプル。ガラスケース越しに触れると、ディスプレイに解説が表示される。
音符のオブジェの下では、楽曲を実際に聴くことができる。

 小説や随筆、マンガなどは約80作品の実物が展示されており、解説端末でそのあらすじや、鉄道が書かれている場面が紹介されます。映像や音楽についても壁面に作品のイメージビジュアルやジャケットが展示され、端末上で解説を読むことが可能。絵画コーナーでは、来館者の選んだ作品がデジタルサイネージに投影されます。

 取り上げられている作品は、たとえば1960年代に発表された三浦綾子さんの小説『塩狩峠』から、現在も連載が続く青山剛昌さんのマンガ『名探偵コナン』といった現在のものまで、幅広くラインアップされています。映画や音楽のコーナーも同様です。

「作品のラインアップは、来館者の年齢層に合わせています。それぞれの解説は、博物館や美術館で見られるような作品論的なものではなく、その作品で鉄道がどう扱われているか、という点に焦点を絞っているのも、ここならではです。『この作品でも鉄道について書かれていたのか』と思っていただけるでしょう」(学芸員 葛西寅彦さん)。

 そしてギャラリーの奥には、駅弁のサンプルが60種類以上展示されており、ガラスケース越しにそれらをタッチすると、モニターに解説が表示されます。これらの駅弁は、「30年以上販売されているもののなかから、エピソードが豊富なものを選んだ」(葛西さん)そうです。また駅弁コーナーの隣には、「そばうどん」ののれんがかかった駅そばカウンターが再現されており、デジタルサイネージによって、駅そばの歴史やうんちくを学べます。

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コメント

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5件のコメント

  1. そりゃ凄い!連結を再現するなんて!電GOでこまちをやまびこに増結させたことはあるけど、そこまで辿りつくに違う攻略本を3冊買ったよ!

  2. いっそVRで昔の列車の乗車体験でもすればよいのに。あるいはVRゲームで郵便車や荷物車の乗務員になりきっての体験とか、583系寝台電車の寝台設置、解体レースとか、さらには列車一編成前から後ろまでの「探検」とか。実物を持っている強みと進化発展するVRを組み合わせると相当面白い事になるぞ。

    • 583系の寝台は実演とかでやるとおもしろいかもしれないですね。
      ただあくまで博物館なので、あまりゲームとか面白側に振ってしまうと不届き者がわんさとやってきかねないので(実際ジオラマコーナーも危ないと思う)、展示と体験のバランスは難しいところでしょう。
      ちなみにVRは市中のゲームセンターでも実現できることなのであえて鉄道博物館でやらなくてもと思います。ARならまだわかりますが…。

  3. 大宮のやつ?
    鉄道博物館とだけ書かれると不安になる。

    世界中からアクセスされることを念頭に記事書いて欲しい。

    • 正式名称ですからね。京都のは元々梅小路でしたし。
      東海道新幹線の車内アナウンスに「新幹線だけだと東海道だか東北だかわからん」と文句言うのと同じレベルですよ。