飛行機の乗降、なぜ左側だけ? 右にもあるドア、普段使わないのは「船の名残り」
機体の両側が使われる場合も?
――右側のドアは乗降に使われることはあるのでしょうか?
車いすのお客様をリフトカーでお運びする場合などには、右側のドアを使うことがあります。しかしながら一般的には、ターミナルから離れた位置に駐機する飛行機にお客様をバスでお運びするような場合でも、機体左側のドアから乗り降りします。
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このように、飛行機の乗降は基本的に機体の左側から行われますが、空港によっては、機体の両側にボーディングブリッジを接続できるところがあります。そのひとつが、ANA(全日空)などが就航する羽田空港第2ターミナルの一部スポットです。同ターミナルを管理する日本空港ビルデングによると、「両側にボーディングブリッジを接続させるのは、ボーイング747のような2階建て大型機からの降機の場合のみです。これをスムーズに行うために設けられたものですが、現在はこのターミナルに2階建て機が乗り入れてくることがなくなったため、使っていません」といいます。
ちなみに、ボーディングブリッジやタラップを機体に連結させるのではなく、飛行機に格納されたステップを使い乗降する場合もありますが、その場合も開くのは機体の左側です。ただJALによると、「少なくともJAL本体では、数年前まで使われていたマクドネル・ダグラス(MD)の小型機を最後に、格納式ステップを有する機材はなくなっている」そうです。
【了】
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