「死の白鳥」「根性なし」…軍用機の愛称どう決まる? 非公式なものや黒すぎる背景も

ひどい呼びざまは愛情の裏返しの場合も?

 現役機としてひどい非公式ニックネームを持つものにB-52「ストラトフォートレス(成層圏の要塞)」があります。公式ニックネームこそ太平洋戦争でも活躍したB-17「フライングフォートレス(空中要塞)」、B-29「スーパーフォートレス(超要塞)」の伝統と名誉を受け継いでいますが、乗組員たちには「BUFF(バッフ)」とも呼ばれています。

「バッフ」とは「ビッグ(デカくて)、アグリー(不細工な)、ファット(太った)、フェロー(くそったれ)」の略称です。最後のフェローは、Fから始まる別の4文字とも言われ、いずれにせよ実にひどい呼ばれようです。ただしこれは乗員たちが自分たちの愛機を「信頼できる俺たちの仲間」として親しみと敬意をこめて「くそったれ」と呼んでいるものであり、悪意はまったくありません。

 ほかにも軍用機のニックネームは、F-111のように非公式のものであった「アードバーク(ツチブタ)」が公式化したり、F-15「イーグル(鷲)」などはほぼ同時期に開発中だったB-1Aが「イーグル」と名付けられそうだったので急いで先手を打ってその名を奪ったり、F-16「ファイティングファルコン」も「ファルコン」という名のビジネスジェットがすでに存在したため、仕方なく頭にファイティングという語を加えたりと、エピソードに事欠きません。F/A-18E/F「スーパーホーネット(超・雀蜂)」に至っては、事実上の新規設計機なのに新型機開発の名目では予算を確保できそうになかったので、政治的な意図から既存のF/A-18「ホーネット」にわざと見た目を似せて設計し、名前まで改造機らしく仕立て上げたなどというエピソードさえあります。

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予算確保のためF/A-18に似せて設計され、ニックネームまでそれらしく仕立てたというF/A-18E/F「スーパーホーネット」(画像:アメリカ海軍)。

 軍用機のニックネームは公式・非公式ともそれぞれにさまざまな歴史やエピソードがあり、これらについて調べてみるのも面白い発見があるかもしれません。

【了】

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コメント

6件のコメント

  1. 死の白鳥ですか。確かエリア88にも似たような表現があった様な。ちなみにカットラスはオスプレイどころではないほどの大欠陥機でした。またF-2も非公式的にバイパーゼロと呼ばれてたりします。まあ、外国の軍用機にも公式、非公式ニックネームがありますし、60年代には自衛隊の飛行機にも独自の愛称をつけたりしていましたが(一例、F-86F旭光、F-104栄光、 P-2Vおおとり、HSS-2ちどり、等)割合直ぐに廃れたようです。

    • 空自F-2は、アジャイル・ファルコンてのも聞いたことがありますな。

  2. B-1Aが死の白鳥と言われたのは「エリア88」のネタが韓国などで転用された結果だと聞いたことがあります

  3. BUFFの"FF"はFuckin' Flyerの略と聞いたような

  4. B1-Bはソ連との
    「戦略兵器削減条約」により
    核兵器の登載能力は外されてる!

  5. 俺だったらB-52のあだ名は、太くて長くて黒いブサメンって付けるが。