「クラス最速」「タイプR」…帰ってきたホンダの顔、「シビック」45年の歩みとは(写真11枚)
人気は「タイプR」のみ? 国内販売終了から復活へ
そして1991(平成3)年発売の5代目「スポーツシビック」に続いて、1995(平成7)年発売の6代目「ミラクルシビック」の時代には、ついに「シビック タイプR」(1997〈平成9〉年〜)が誕生します。
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ところが2000(平成12)年の7代目「スマートシビック」では、スポーティ路線をちょっと逸れて、実用性に優れた背の高いボディに。残念ながら、このモデルの国内販売は不振。2005(平成17)年の8代目ではセダンのみの販売となってしまいます。
ちなみに7代目にも8代目にも「タイプR」が用意されていて、そちらの人気はそれなりに維持されていました。しかし、日本国内での「シビック」の販売は取り返せないほど悪化。結果、2010(平成22)年をもって「シビック」の国内販売は終了してしまいます。
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ただし、世界市場での「シビック」の販売は堅調。アメリカでも欧州でもアセアンでも「シビック」は人気モデルであり続けていたのです。そのためホンダの人には、「ホンダの顔=『シビック』」が日本で売っていないという現実に忸怩(じくじ)たる思いがあったのでしょう。
「セダンが売れない」と言われる日本市場に再び「シビック」を投入するという英断の陰には、そうしたホンダの思いがあったに違いありません。
【了】
Writer: 鈴木ケンイチ(モータージャーナリスト)
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。
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