近鉄名阪特急に新型車両 全席にバックシェル装備、先頭車は前面展望も 2020年春導入

近鉄が、名阪特急に新型車両を導入へ。「くつろぎのアップグレード」をテーマに、日本で初めて全席にバックシェルを備えるなど、居住性を向上させます。

カラーリングは「透明感のある深い赤」

 近鉄は2018年1月11日(木)、名阪特急に新型車両を導入すると発表しました。運行開始は2020年春の予定です。

 新型車両の外観は、近鉄によると「先進的でスピード感あふれる形状、カラーリング(透明感のある深い赤)」とされます。

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名阪特急に導入される新型車両のイメージ(画像:近鉄)。

 車内は「くつろぎのアップグレード」をテーマに、後席に気兼ねなく背もたれを倒せるバックシェルを日本で初めて全席に装備。また、座席の前後幅を広く確保するなど、室内の居住性を大幅にアップさせます。

 先頭車両(ハイグレード車両)は全席3列シートで、座席の前後幅は日本最大級の130cm。本革を使用したシートは電動リクライニングと電動レッグレストが備わり、高さと角度が調整できるヘッドレストも付きます。側面と前面の大きな窓により、左右に広がる印象の前面展望が楽しめます。

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先頭車両(ハイグレード車両)の車内イメージ(画像:近鉄)。

 中間車両(レギュラー車両)は4列シートで、座席の前後幅は近鉄最大の116cm。「ガラス製の荷棚と仕切扉を用いた開放感のある車内」(近鉄)になります。

 ハイグレード車両、レギュラー車両とも、空気清浄機、無料Wi-Fi、大型の荷物に対応した置き場、電源コンセント(全席)を導入。車内表示器は、日本語・英語・中国語・韓国語に対応します。デッキと大型荷物置き場には、防犯カメラも設置されます。

 新型車両は大阪難波~近鉄名古屋間で運行。6両編成8本(1編成あたり定員239人)、8両編成3本(同327人)の計72両が新造され、名阪特急に順次投入されます。投資額は約184億円です。

 近鉄は「名阪間のビジネス、観光、お出かけなど多様な用途のお客さまに快適な移動空間をご提供いたします」としています。

【了】

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コメント

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17件のコメント

  1. 申し訳ないが、小田急70000系よりハイレベル。としか言いようがない。

    • まあ一概に同じ土俵で比べるのもどうかとは思うが。

    • っ 距離

    • プロ野球と草野球を比べるようなことだから、比べてたら小田急が気の毒だよ(笑)

  2. 南大阪線の特急を早く置き換えたれよ。

  3. これなら名伊や阪伊でもいいかな、偶然にもチケットレス予約でゲットした、しまかぜ展望の最前列席の二人掛け席も視界が開けたイメージ無かったし、いまだに小田急LSEの視界こそナンバーワンだと思ってますがね、しかし近鉄の存続車両の編成は実に楽しいですわ、22600系とVistaのコンビ、昭和の雰囲気を残す旧型が単独やら最新型と結んで走ったり、旧車の喫煙室改造にリニューアル塗装、ネクストにプラス、相変わらず携帯が充電できる車両割り出しに苦労してますわ

    • しまかぜですか。そのスタイルに一瞬だけ漢字を誤変換してしまった。志摩風ですね。

  4. 小田急のGSEによく似た感じがして仕方がない今までの近鉄にはなかったデザインなのはインパクトある名鉄もミュースカイの車両を新型車に替えてもいいような気がする

  5. 鮮やかな赤ですね。小田急ロマンスカーの新型も赤いようですが、たまたまかな?

  6. 流石近鉄ですね。
    小田急ロマンスカーは足下にも及ばない出来映え。

  7. 何となく、名鉄に乗り入れしそうな感じ

  8. こんな豪華なのみると青の交響曲なんて子守唄に思えるわ

  9. なんだなんだ?
    皆さん小田急に恨みでもあるの!?
    尋常じゃないねえ・・・。

    • いや、小田急70000系も悪くはないですよ。多分実際乗って見れば。それに見た目や中身やテクノロジーを掛け合わせれば名鉄7000系を10倍改善しているような感じはしてますし、前面展望は70000系の方が上ですけど。ただ、色といい、形といい、中身以外が一見似てる車両の発表のタイミングが、あまりにもあんまりな、という気が。

  10. 豪華な特急車両もいいけど、老朽化の進んだ普通車両の置き換えが進んでいない。名古屋線なんかシリーズ21もないし、何年新車が入ったないんだろ。

    •  名古屋線の通勤型車両は1998年製造の5800系5812Fが最新車両です。よって名古屋線に通勤型の新造車両は20年間入っていません。

  11. かつての一般色、マルーンレッドとは違った鮮やかな赤色で、近鉄特急=オレンジ色という固定観念は払拭できるかも。