日産×DeNA「イージーライド」の利点と課題 公道での実証実験開始、実用化の目途は?

日産とDeNAのタッグによる自動運転サービスの公道上での実証実験が開始されます。そのロードマップでは、実用化までもはや10年もありません。タクシーのような新しい交通サービスは、我々になにをもたらすのでしょうか。

「イージーライド」が提供するメリットとは

 いまはまだスタートしたばかりの「イージーライド」ですが、そのサービスが完成すれば、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に挙げてみると以下になります。

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「イージーライド」ベース車両は先代の「リーフ」。
前方確認用だけでたくさんのカメラを搭載。
カメラのほか、各種センサー類を満載する。

●「イージーライド」のメリット

・早朝から深夜まで、いつでもスマートフォンで気軽に呼び出せる。

・人件費がかからないのでコストは50%オフ。

・目的地の設定は、システムとの会話で行うので、簡単。

・おすすめの目的地や買い物、観光情報を教えてもらうことができる。

・提携したお店のクーポンを利用できるので、買い物や外食がお得に。

・買い物などで一時的にクルマを離れるときも、自動運転で周囲を走っていてくれるので買い物中の駐車スペースを気にする必要がない。

・日本語だけでなく英語や中国語など多国語に対応可能。海外からの観光客にも便利。

・EVなので走行が静かで快適。

 また、「イージーライド」が普及すると、社会的なメリットも生まれます。

●「イージーライド」の社会的メリット

・自動運転車なので交通事故が90%ほども減少。

・EVなので排気ガスによる大気汚染が減少。

・自動運転車が増えると交通の流れがスムーズになり、渋滞が減って、移動時間が短縮。

・運転のできない高齢者や若年者、障害者も移動が気軽にできるようになる。

・労働者不足でも交通サービスを維持できる。

 とはいえ、これらのメリットを享受できるようになるまでには、いくつもの課題をクリアする必要があります。

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コメント

1件のコメント

  1. いわゆる「自動車は必需品」と言われる郊外山間部でも本心では免許返納をしたいと思うお年寄りがたくさんいる事でしょう、そのような需要に応える切り札になるのではないでしょうか。