バスの種類どう決まる ノンステップ化・AT化とともに進む車種の「選択」と「集約」(写真26枚)

車種どう決まる? メーカーとの「付き合い」も

 では、路線バスの車種はどうやって決まるのでしょうか。これは、運行路線や道路環境、想定される乗客数、補助金、入札内容などを総合的に判断し、「使い方」と「車両の長さや旅客数」の組み合わせで決まるといってもよいでしょう。

 たとえば、都市と都市を結ぶ夜行高速バスであれば、床下に乗務員仮眠室が設置された夜行高速バスに適した車両が、空港連絡バスであれば、トランクルームが広い空港リムジンバス用の車両が用いられます。

 一般路線バスにおいては、たとえば大都市圏で乗客が多い路線では長尺のノンステップバス(出入口の段差をなくしたバス)が、地方の乗客が少ない路線では中型または小型タイプの一般路線モデルが選定されます。最近ではバス車両メーカー側でも各種用途に応じた仕様車を販売しており、昔と比べるとバス事業者側も車種選定しやすい環境になっているといえましょう。

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大型ノンステップバスの例。北海道中央バス(須田浩司撮影)。
中型ノンステップバスの例。一畑バス(須田浩司撮影)。
小型ノンステップバスの例。西日本鉄道(須田浩司撮影)。

 車種の導入基準については、バス事業者によって様々であり、独自の基準を定めたうえで、車両の導入計画や更新計画に基づいて車両を導入しているところが多いです。自治体から委託されて運行する路線では、入札内容に基づいて車種を決めるケースもあります。

 また、どのメーカーの車両を導入するかも、各社様々です。複数メーカーのバスを均等に導入するところもあれば、メーカーとの付き合いやグループ会社との関係で、1社に指定して導入するところもあります。

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コメント

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3件のコメント

  1. 地元のバス会社2社ありますが、1社は昔から三菱ふそう、もう1社も昔から日野という状態ですね。三菱使う方は観光は新車、路線は大半が中古で一部新車(ほとんどが小型のローザとハイエース10人乗り)もう1社は観光も新車と一部中古で路線は観光のお古のみで過去に路線が車両火災何件か起こしてますね。(火野だけに)この運転手不足の時代自動運転技術がバスほど急務ではなかろうか?軽井沢のバス事故以来運転手の技量や経験も問われる他にハードな労働環境に加え運行コストの低減など乗合いバス事業は難しい時代。その反面格安バスツアーなど需要あるのも事実です。もう待った無しで自動化進めないと未来は無い。

  2. 要はノンステでないと各種税金の免除を削られるからノンステなだけだろ
    ろくに駆動系を改良しないから何時まで経ってもタイヤハウスとエンジンの床座席は子供とお年寄りは遠慮うの形
    また何年前か知らないが一定バリアフリー面積を満たすバスには導入金控除などアホみたいに全長が長くなるだけで座席は増えず、またエンジンやミッションを横にすることで平な面積を更に広げる工夫も今のような合理化設計の向風に勝てるか?どうか?
    更に記事でも触れてるバスの種類で除外できないのが運行形態、さも路線であるかのように装ったツアー高速バス
    同じ路線でも自動車専用路を走る座席定員の高速路線、この自動車専用を走らない確約が登録証に記載された言わゆる街中路線は一般路に限定されるが結えに立ち席面積が認められる運行形態、他に企業などに専属する特定送迎様々、早い話が誰が為の各種バスの導入なのかを考えれば地域を無視して無駄な場所にノンステやワンステが走りチグハグ充当、悪いけどバスは今でも凄くいい加減なのです

  3. 日野ポンチョは旧リエッセRXの合成だからね
    法改正で旧リエッセのような高床は路線では使いにくくなり上半分をぶっちぎって繋ぎ合わせてエンジンを横置きにしたのが今のポンチョだけど更に初代ポンチョはプジョーから骨格から駆動方式を供給されたFF乗用車の発展が型でしたからね