東名阪道が渋滞するワケ 新名神開通で改善なるか 日本初の対策も

現状でもさまざまな対策、日本初の試みも

 現状での渋滞対策では、四日市JCT~亀山JCT間で道路を拡幅して車線を増やしたり、道幅を変えずに2車線から暫定3車線とする区間を順次増やしたりしています。さらに、2017年9月からは交通状況に応じてLEDライトで視線誘導を行う「ドライブ・アシスト・ライト」を日本で初めて鈴鹿IC付近の上り線に設置しました。

「車線の追加や暫定3車線運用は、道路の物理的容量を増やしてクルマの流れを良くすることを目指しているもので、一定の成果があがっています。ドライブ・アシスト・ライトはクルマの流れる速度を検知して、状況に合わせて自動的に発光することでクルマの速度低下を防いだり、渋滞時に速度回復を促したりする仕組みです。まだ導入したばかりで効果を示すデータがありませんが、渋滞の緩和は期待できそうです」(NEXCO中日本名古屋支社 広報担当)

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鈴鹿IC付近の路肩に設置された「ドライブ・アシスト・ライト」。車速を検知して光り方を自動制御し、速度低下を防ぐ(画像:NEXCO中日本)。

 NEXCO中日本はほかにも、渋滞の発生しやすい場所に横断幕や簡易LED情報板などを設置してドライバーに注意を促すなど、さまざまな取り組みを行っていますが、渋滞を根本的に解決するには至っておらず、2018年のGW期間の渋滞予測でも、下り方面は5月3日(木)の午前8時から12時で30km、上り方面は5月3日(木)から5日(土)のそれぞれ午後5時から翌午前1時で20km(いずれも鈴鹿IC付近)の渋滞を予測しています。
 
 東名阪道における渋滞解決の「本命」はやはり、新名神 新四日市JCT~亀山西JCT間の開通ということになりそうです。NEXCO中日本の担当者によると、同区間の建設は「2018年度内の完成を目指し、順調に進んでいます」とのことです。

【了】

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コメント

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5件のコメント

  1. 名阪国道もあるから新名神や四日市JCT〜亀山PAまでは6車線化した方が良い。
    新名神が出来れば亀山JCTの長い合流路を普通の車線に転換できるからやった方が良い。

  2. ここが開通すれば確かにデカい。
    開通後、東京(用賀)~大阪(吹田)間で渋滞が懸念されるのは厚木以東と草津以西くらいなものになる。

    ただ、本当に2018年度に完成するのか?

  3. 中途半端に開通させるからだめなんだよ。
    亀山~四日市が完成するまで、草津~亀山も供用すべきではないよ。
    新名神と関係ない人を渋滞で巻き込むんじゃないよ。

  4. 思えば、名神と新名神が合流する草津付近は盆や年末年始を除いてはあまり渋滞してない。片側3車線ということもあるのだとは思うが。。。となると最後の開通区間となる草津~高槻は亀山~四日市に比べたら不急と言える。

  5. 東京都心側に首都高と別に新東名を開通すべき。
    東京都心まで110km/h、将来140km走行できれば時間短縮のメリットが大きい。