テロへの備え、警察の「特型警備車」誕生の背景 初代には「あさま山荘事件」の弾痕も

テロ対策が叫ばれる昨今、これにあたる警察の機動隊やSATなどに配備されている「特型警備車」は、実は身近な存在かもしれません。その誕生にいたる経緯などを振り返ります。

街中で目にするアレが実はコレ、かも

 安保闘争、学生運動、そしてあさま山荘事件と、大きな暴動や犯罪に、「コマンドカー」は出動してきました。しかし、寄る年波には勝てず、どんどん数は減っていきます。現在は、警視庁から栃木県警へと譲渡されたF-3が残る1両となりました。なお、この車両の側面には、直径3mm程度の無数のヘコミがあります。実はこれは、あさま山荘事件へ出動した際、連合赤軍が発射した散弾銃の跡です。

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特型警備車のフロントガラスを覆う装甲板。このまま走行も可能(菊池雅之撮影)。
現行モデルのひとつ、銃器対策警備車。側面に銃眼が見える(菊池雅之撮影)。
大阪府警 銃器対策部隊(菊池雅之撮影)。

 その後、Fシリーズはいくつか作られます。2018年現在、警視庁や各県警本部へ配備されているのが、PV-2型の特型警備車です。「コマンドカー」のような重厚さはない、スマートな箱型装甲車で、三菱ふそうの「キャンター4WD」という2tトラックをベースにしています。

 テロリストの銃弾やデモ隊の投石からフロントガラスを守るため、これを鉄板で覆う事ができ、そのまま走行できるようにスリットが入ってます。車両側面及び後部ハッチ部分には先代同様に銃眼があります。ルーフトップに放水銃はなく、その代わり盾が装備されており、隊員が車両から半身を乗り出して警備できるようになっています。

 そのほか、PV-2を小型軽量化した「特型遊撃車」や大型化したSAT専用の「銃器対策警備車」といったものもあります。

 これら車両は、実際に警備に使われているものですから、我々の近くにひょっこりと姿を現すことがあります。国会前や羽田空港、銀座などの繁華街で、実はこれまでに目にしていたかもしれません。

【了】

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  1. 後の課題は法曹界がテロをどう扱うか

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