日本本土初空襲はどこの国から? 「人道爆撃」を成功させたB-10

日本が被った「空襲」といえば、太平洋戦争中に実施された米国の苛烈な航空爆撃が連想されますが、本土を初めて空襲したのは、実は米国ではありません。2018年は、その「本土初空襲」から80年にあたります。

マーチンB-10はこんな爆撃機

 B-10はアメリカのマーチン社において開発された「全金属製」「単葉翼」「引き込み脚」「爆弾倉」「閉鎖式コックピット」といった近代的航空機に必要な特徴を備えた革新的な爆撃機であり、最大速度340km/hは帝国陸海軍の主力戦闘機にほぼ匹敵する驚異的な高性能機でした。一方、最大航続距離約2000kmは非武装でようやく日本本土を往復できる程度であったため、中国空軍は爆弾を搭載する能力を削ったうえで燃料タンクを増設しました。

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爆弾を投下するアメリカ空軍のB-10爆撃機(画像:アメリカ空軍)。

 仮に爆弾を搭載していたとしても、夜間に適切な照準を行うための装置も持っていなかったので、市街地の灯火を頼りに爆弾を投下したとして、クレーターをいくつか作るのがせいぜいだったでしょう。

 前年1937(昭和12)年には日本側が本土から発進させた帝国海軍の三菱九六式陸上攻撃機によって中国を爆撃していますが、中国空軍にとってその逆を行うことは非常に困難であり、実際問題としてチラシを投下するのが限界だったともいえます。

 いずれにせよ、チラシの威力は爆弾の破壊力よりもはるかに巨大でした。蒋介石はこの作戦を「人道爆撃(轟炸)」と称しました。つまりチラシしか撒けなかったという事実を逆手に取り「日本軍が中国人を殺しても、我々は日本の民間人を殺さない」というプロパガンダに見事転換してみせたのです。そして「人道爆撃」は国内外に大きく宣伝され結果として中国軍、民の士気は大きく高まり、また国際世論においても同情を誘うことに成功します。

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コメント

2件のコメント

  1. この作戦は宮崎駿が雑想ノートで描いてる。

    マーチンB-10は図鑑に戦闘機より速い爆撃機と紹介されてた。

  2. やはり日本人のほうが非人道的なんだな

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