ご長寿艦「ラジャ・フマボン」の数奇な生涯 海自にも縁深いフィリピン海軍元旗艦とは

実は寿命の3倍以上も活躍

 現代の軍艦は運用寿命が長くなる傾向にあり、30年以上運用されるフネは珍しくありませんが、第二次世界大戦当時の軍艦の運用寿命はおおむね20年程度を想定していました。途中退役していた期間があったものの、アメリカ海軍、海上自衛隊、フィリピン海軍で60年以上運用された「ラジャ・フマボン」は、それだけで軍艦史上に残る存在と言えるでしょう。

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2018年3月26日にフィリピン海軍へ引き渡された海上自衛隊のTC-90練習機(画像:海上自衛隊)。

 実は「ラジャ・フマボン」の退役から11日後の3月26日、海上自衛隊とフィリピン海軍には新たな縁が生まれています。日本政府は2016年に、老朽化していたフィリピン海軍の哨戒機の後継機として、海上自衛隊が運用していたTC-90練習機を5機、フィリピン海軍に無償譲渡することを決定しました。海上自衛隊はフィリピン海軍のパイロットの訓練を日本国内で行ない、最初の2機を2017年3月に引渡し、残る3機が、3月26日に引き渡されたのです。

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2018年2月に海上自衛隊のP-1哨戒機(左)と共同訓練を行なったフィリピン海軍のC-90哨戒機(画像:海上自衛隊)。

 フィリピン海軍でC-90哨戒機として就役した、元海上自衛隊のTC-90は、現在南シナ海のパトロールなどで使用されており、恐らく「ラジャ・フマボン」と同様、長期に渡ってフィリピン海軍で活躍し続けるのではないかと思われます。

【了】

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