『トップガン2』主役機か? F/A-18E/F「スーパーホーネット」がある意味最強のワケ

「スーパー」がつかない「ホーネット」は赤の他人!

 F/A-18E/F「スーパーホーネット」は、1970~80年代に開発されたF/A-18「ホーネット」の改良型ではありません。F/A-18E/Fは名前がたまたまF/A-18と同じであり、たまたま見た目が似ているだけの、完全に新規に設計されたF/A-18とは無関係の戦闘機です。

 なぜこのような複雑怪奇なことになっているのかというと、ソ連崩壊の翌年1992(平成4)年にアメリカ海軍は「F/A-18の改良型」という名目で戦闘機開発予算の議会承認を得るに至ったことに由来します。

 つまり冷戦終結による軍縮が不可避であるなかにあって、まったく新しい「F-24」の開発という名目では、最終的な決定権を有する連邦議会の承認を得られる見通しが小さいという極めて政治的な理由から、単座型をF/A-18E、複座型をF/A-18Fと命名し、新型機であるにも関わらず「F/A-18に似せて設計した」のです。

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F/A-18E/F(上の2機)とF-35の米海軍仕様機F-35C。トムさんの例の画像について、「なぜF-35Cじゃないんだ!」という声も上がったという(画像:アメリカ海軍)。

 F/A-18E/Fが最強の艦上戦闘機であるゆえんが「ブリングバック」です。ブリングバックとは直訳すれば「お持ち帰り」という意味であり、兵装を搭載したまま空母へ着艦することを意味します。F/A-18E/Fはこのブリングバック能力がすさまじく高いのです。

 あらゆる飛行機は「最大着陸重量」があらかじめ決まっています。特に極めて狭い飛行甲板に着艦しなくてはならない艦上機においてはこの制限が非常に厳しく、ふつう、戦闘機は一度の出撃ですべての兵装を発射することはないため、旧来の艦上機は搭載した兵装を無駄に投棄しなければ着艦できませんでした。

 ところがF/A-18E/Fの最大着艦重量は約20t。このときF/A-18E/Fは着艦復航(やり直し)に最低限必要な燃料を搭載したうえで、実に4tもの兵装を抱えたままの着艦、すなわちブリングバックが可能なのです。

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コメント

2件のコメント

  1. 言わんとしていることはわかるけどスパホが今のNAVYにとって最適かどうかの話ではなく、映画としての見栄えはどうなの?って話なので内容の主旨そのものがかなりトンチンカン。

  2. EF64 1000番台とか、ED76 500番台みたいな大人の事情ですかw
    国鉄は労組対策だったけど。
    米軍だと、古くはF-86Dも議会対策だったようで。