SAなのに「自販機とトイレだけ」のナゼ 高速道路のSA/PAはどう決まるのか

ドッグラン併設、でも無人のSA

 北海道芽室町の道東道 十勝平原SAは、トイレと自販機のほか、上下線ともに犬を遊ばせられるドッグランを併設、日によっては屋台が立つこともあるものの、基本は豊栄SAと同じく無人運用のSAです。NEXCO東日本 北海道支社によると、こちらもやはり豊栄SAと同様、SAの設置間隔を考慮してSAとしたものだといいます。

「北海道の場合、50~100km間隔でSAを設けるという一応の基準がありますが、それは建設当初の話です。『SA』とはなっていますが、施設規模は関係ありません」(NEXCO東日本北海道支社)

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道東道 十勝平原SAからの夕景(画像:NEXCO東日本)。

 NEXCO東日本北海道支社によると、道東道には現在、3つのPAとひとつのSA(十勝平原SA)がありますが、比較的規模が大きいのは由仁PA(由仁町)とのこと。北海道全体で見ると、14か所のPA、5か所のSAのうち最も大きいのは、「新千歳空港と札幌圏のあいだにあってご利用が多い」という北広島市の道央道 輪厚(わっつ)PAだそうです。

 国土交通省はウェブサイトで、高速道路の休憩施設は提供するサービスの内容、休憩施設相互の位置関係によりSAとPAに区分しているとし、一般的にSAには「休憩所、駐車場、トイレに加え売店、食堂、給油所など」が、PAには「駐車場、トイレ、必要に応じ売店」が備わっているとしています。しかしながら、SAとPAの区別はますますあいまいになっているのかもしれません。

 ちなみに北海道の場合、ガソリンスタンドを有するSA/PAは道央道の有珠山SA(伊達市)、輪厚PA、砂川SA(砂川市)、道東道の由仁PA、この4か所のみです。NEXCO3社では、150km以上のガソリンスタンド空白区間をゼロにする取り組みを行っており、道東道では由仁PAから有料区間の東端である足寄IC(足寄町/本別町)にかけて160km以上ガソリンスタンドがないことから、途中の十勝清水IC(清水町)で給油のために流出しても通行料金が変わらないようにしています。

【了】

※⼀部誤字を修正しました(7⽉2⽇16時40分)

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コメント

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5件のコメント

  1. 写真のとこの文字が日本海道北道になってますが正しくは日本海東北道 です

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。

  2. 設置間隔というだけで内容は関係なしで「SA」「PA」とは。。。利用者の立場になって考えてない気がする。

    • 全くその通り。高学歴(であろう)な国交省やNEXCOのお偉いさん方は、「名は体を表す」という言葉をご存知でないらしい。

  3. くだらね。