東京メトロの「ローカル線」は大化けするか 「都心直通」で駅や街はこう変わる

「都心直通化」で街はどう変わる?

 都心へ直通する列車の新たな始発駅となることもあり、北綾瀬駅周辺では周辺の開発が進んでいます。足立区のエリアデザイン担当は、「2018年6月にしょうぶ沼公園でお祭りを開催した際には、すでにマンションを買って引っ越してきたという30代くらいの若い方が何人もいました。新しいマンションも順に立っていて、不動産の動きを実感しています」と話します。

Large 180618 metrolocal 03

拡大画像

北綾瀬駅の改良イメージ(画像:東京メトロ)。

「10両化によって、単純に考えても現在の3倍以上の人が乗れるようになる一方、駅の直下を通る環七通りはクルマも自転車も交通量が多いことから、駅利用者との交錯も予想されます。交通の拠点として送迎のクルマを寄せる場所が欲しいなどの意見もありますので、区としても街の方と協議しながらエリアデザイン計画を立てており、今後大きく変わっていくと考えています」(足立区 エリアデザイン担当)

 方南町駅の周辺ではどうでしょうか。杉並区の担当者は、それほど大きな開発計画などはないものの、2017年12月には環七通り側にエレベーターを備えた新しい出口ができたほか、公務員宿舎の跡地を再開発した大規模マンションの分譲などが進んでいるとのこと。このマンションは、方南町駅が「都心直通化」されることをウリのひとつとしています。

 なお、東京メトロによると、この両駅から都心直通列車が何本運転されるかなどの計画については「しかるべきタイミングでお知らせします」としています。

【了】

この記事の画像をもっと見る(6枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 北綾瀬支線は住民の要望ともあり、輸送単位を最小限でスタートした経緯はわかるが、方南町支線は当初よりメインルートにもかかわらず銀座線の車両で長らく運行し、平成5年より3両ではあるが、丸ノ内線の車両で運行となった。何故銀座線の車両で運行するに至ったのか今となっては不思議だ。しかも昭和56年には2両から3両にした時も銀座線に新車で投入して玉突きで方南町支線に充てがうという何か面倒な方法だった。
    その時に投入された銀座線の新車は僅か12年余りで01系に置き換え、その01系も既に置き換え…
    東京の時代の流れは地味なところでも刻々と変化していることを実感します。

  2. 北綾瀬支線もいいけど、亀有、金町の本数少なすぎ。JRからの客に利便図ってもメトロの収入にならないから、北綾瀬からの客を増やして稼ぐとか考えてるならゲスすぎる。

    • 何言ってるの?
      そこの本数決めてるのはJR東でしょ
      メトロとしては綾瀬時点での乗車実数が増えれば増えるほど増収なんだから