F-15Eが完全無欠のワケ 不敗の空戦能力+先進の対地能力は22世紀の空も飛ぶ?

卓越した空戦能力に、先進の対地能力。約束された成功のもと誕生したF-15E「ストライクイーグル」はこの30年間、期待どおりの強さを発揮し、いまだ量産が続けられています。その「最強」たる理由の一端を解説します。

その強みは先進的すぎたレーダーにあり

 各種電子機器において最も高価で重要な存在が、機首部に格納されたAN/APG-70火器管制レーダーです。このAN/APG-70は、戦闘機搭載用としては世界ではじめて「合成開口レーダーモード」を実用化しました。合成開口レーダーモードとは、地表のある領域を移動しながらレーダーで数秒間走査し、得られた多数の反射波データを1枚に合成することで、写真画質の「地図」を作ることを可能とします。

 この合成開口レーダーモードの視程は最大150kmであり、約40kmの距離であれば建物はおろか個々の自動車まで判別できる解像度を得ることができました。しかも、悪天候であろうが夜間であろうが一切関係なしにです。

 この合成開口レーダーモードを活用すれば、標的の座標を遠距離から取得し、GPS/INS誘導爆弾にそれをセットすることで、F-15Eは標的を一切目視で確認できなくとも正確に爆撃できる能力を獲得しました。

 そしてもうひとつの重要な電子機器が、「ランターン(LANTIRN)」と呼ばれる2本の赤外線画像ポッドです。ランターンは分厚い雲を透過することができず、また比較的近距離でしか使えませんが、昼夜問わずより高精細なリアルタイム画像を取得できることや、移動目標を照準できるという点において合成開口レーダーモードに勝ります。またレーザー照準装置が組み込まれており、レーザー誘導爆弾を使った精密爆撃には必須の装備です。

 F-15Eは配備開始の翌年1989(平成元)年末に実働体制にはいり、そのわずか1年後の1991(平成3)年1月に湾岸戦争で実戦デビューしました。湾岸戦争におけるF-15Eの活躍ぶりは伝説的です。ある一夜の作戦において2機のF-15Eがそれぞれ8発のレーザー誘導爆弾を搭載し、なんと16両の車両を破壊、撃破率100%を記録しています。またある作戦では、レーザー誘導爆弾を飛行中のヘリコプターに直撃させ、「爆弾で航空機を撃墜」してしまったことさえありました。

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コメント

2件のコメント

  1. 第五次中東戦争は空が割れる!

  2. 百歩譲って大量に生産されたF16ならまだしも、さすがに高価で生産数の少ないF15Eが22世紀も現役で飛び続けることはありえないのでは?

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