F-15Eが完全無欠のワケ 不敗の空戦能力+先進の対地能力は22世紀の空も飛ぶ?

卓越した空戦能力に、先進の対地能力。約束された成功のもと誕生したF-15E「ストライクイーグル」はこの30年間、期待どおりの強さを発揮し、いまだ量産が続けられています。その「最強」たる理由の一端を解説します。

伝説的な実戦デビューの、その後は…?

 2018年現在ではF-16やF/A-18、F-35などをはじめに合成開口レーダーモードやランターンないしそれと同種の赤外線センサーを搭載する機種が当たり前になってはいるものの、湾岸戦争の時点でこれを実現していたF-15Eは、まさに現代型戦闘爆撃機「マルチロールファイター」の歴史を築き上げた戦闘爆撃機であったと言えるでしょう。

Large 20180712 01
AIM-9、AIM-120空対空ミサイル、SDB GPS/INS誘導爆弾、ペイブウェイレーザー誘導爆弾を装備し大搭載能力をアピールするF-15E(関 賢太郎撮影)。

 F-15Eはあまりに強力すぎたため、1990年代にこれを導入したイスラエル空軍型F-15Iやサウジアラビア空軍型F-15Sでは合成開口レーダーモードやランターンの最大解像度を使用できないようソフトウェアで制限がかけられました。2000(平成12)年以降は規制も緩み、F-15Eと一部同等以上の性能を持つ韓国空軍型F-15K、シンガポール空軍型F-15SG、そしてサウジアラビア空軍が再びF-15SAとして導入しており、さらにカタール空軍もF-15QAの導入を決め、量産は継続中です。

 アメリカ空軍のF-15Eも数度にわたる性能向上によって、レーダーは新しいAN/APG-82へ、ランターンもより高性能なスナイパーXへ換装されており、30年が経過した今もなお卓越した空戦能力と対地攻撃能力を兼ね備えた最高クラスの戦闘爆撃機として各国の第一線で活躍しています。

 F-15Eの設計寿命は16000飛行時間でしたが、最大36000飛行時間へ拡張可能であると見られ、年間300飛行時間程度で酷使といえるレベルですから、現在生産中のF-15SAやF-15QAなどは優に100年は使えます。ドラえもんの誕生日(2112年9月3日)以降も「ストライクイーグル」は健在であるかもしれません。

【了】

この記事の画像をもっと見る(3枚)

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 第五次中東戦争は空が割れる!

  2. 百歩譲って大量に生産されたF16ならまだしも、さすがに高価で生産数の少ないF15Eが22世紀も現役で飛び続けることはありえないのでは?

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号