平成30年7月豪雨、災害派遣の舞台裏とは 陸自練馬駐屯地から部隊が出発するまで(写真58枚)

「平成30年7月豪雨」の被災地を救援すべく、3万人を超える自衛隊員が派遣されました。その出発前の駐屯地内ではどのような準備がされているのでしょうか。陸上自衛隊練馬駐屯地の様子を取材しました。

次々と積み込まれる物資 派遣隊員は健康チェックも実施

 駐屯地業務隊倉庫前では、係の隊員が、派遣される隊員用の飲料水を用意していました。1名あたり1日2リットルを基準に準備された飲料水の入ったダンボール。これも、大型トラックに積載されます。

 別の倉庫前では、増加食の準備が進められています。増加食とは駐屯地食堂や、戦闘糧食、非常用糧食とは別に用意される、過酷な任務などに就く隊員用の追加の食糧のことで、シリアルバーや、カップラーメン、ペットボトル飲料などが支給されます。

 これらの準備は、派遣される隊員ではなく、駐屯地に残留する隊員が作業しています。なぜならば、派遣される隊員たちは別のことをしなくてはならないからです。

Large 20180713 01
派遣先での、隊員用の食料を積み込む。しばらくのあいだ、レトルト食品のみの食事が続くことになる(2018年7月9日、矢作真弓撮影)。

 派遣される隊員たちは、いつ駐屯地に戻ってこられるかわからないので、多めの着替えや日用品、折りたたみベッド、寝袋などの現地で必要な物の準備をしなくてはなりません。また、出発前には簡単な問診票への記入や血圧測定を行って、派遣前の健康状態を確認します。そして、自らが運転するクルマの準備にも取り掛かります。

 ある程度の準備が終わると、残る作業は駐屯地残留隊員に任せて、派遣される隊員は別の場所に集められます。これから出発前の点呼が行われます。

 点呼では、炊事支援、入浴支援、給水支援班に分かれます。また、それらの部隊活動を支援する管理班も別に編成されます。各班への達し事項、そして自らが乗っていくクルマごとの乗車区分に分かれて整列します。

 ここでは、大まかな指示を伝達したあとに、次の集合時間を伝えて一旦解散させます。ここで、忘れ物などがないか最終的な確認を行うのです。

この記事の画像をもっと見る(58枚)

【ミリタリー】急げ、救え! 自衛隊「災害派遣」の現場にせまる!

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 最近の記事は、ネットの情報丸写しで取材にすらいかない記者が多い中

    足を使って集めた記事は見ごたえがあり良い記事だと思います。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス