平成30年7月豪雨、災害派遣の舞台裏とは 陸自練馬駐屯地から部隊が出発するまで(写真58枚)
次々と積み込まれる物資 派遣隊員は健康チェックも実施
駐屯地業務隊倉庫前では、係の隊員が、派遣される隊員用の飲料水を用意していました。1名あたり1日2リットルを基準に準備された飲料水の入ったダンボール。これも、大型トラックに積載されます。
別の倉庫前では、増加食の準備が進められています。増加食とは駐屯地食堂や、戦闘糧食、非常用糧食とは別に用意される、過酷な任務などに就く隊員用の追加の食糧のことで、シリアルバーや、カップラーメン、ペットボトル飲料などが支給されます。
これらの準備は、派遣される隊員ではなく、駐屯地に残留する隊員が作業しています。なぜならば、派遣される隊員たちは別のことをしなくてはならないからです。
派遣される隊員たちは、いつ駐屯地に戻ってこられるかわからないので、多めの着替えや日用品、折りたたみベッド、寝袋などの現地で必要な物の準備をしなくてはなりません。また、出発前には簡単な問診票への記入や血圧測定を行って、派遣前の健康状態を確認します。そして、自らが運転するクルマの準備にも取り掛かります。
ある程度の準備が終わると、残る作業は駐屯地残留隊員に任せて、派遣される隊員は別の場所に集められます。これから出発前の点呼が行われます。
点呼では、炊事支援、入浴支援、給水支援班に分かれます。また、それらの部隊活動を支援する管理班も別に編成されます。各班への達し事項、そして自らが乗っていくクルマごとの乗車区分に分かれて整列します。
ここでは、大まかな指示を伝達したあとに、次の集合時間を伝えて一旦解散させます。ここで、忘れ物などがないか最終的な確認を行うのです。
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