西日本豪雨で出動「レッドサラマンダー」も! 日本を守った軍用装甲車ルーツの消防車

岡崎市消防本部の全地形対応車両「レッドサラマンダー」は軍用車両を原型としていますが、そうしたルーツを持つ消防車両は、実は古くから配備されていました。

「レッドサラマンダー」の前には装甲車両も

 2018年7月上旬に発生した「平成30年7月豪雨」では、西日本の広い範囲に渡って大雨被害が起こり、平成に入って最悪となる死者200人以上(7月12日時点)もの大きな被害を出しました。この度の水害で被災された方々、また亡くなられた方々には、心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。

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岡崎市消防本部の「レッドサラマンダー」こと「全地形対応車」。写真はイベントでのもの(画像:岡崎市消防本部)。

 今回の豪雨災害には、昨年(2017年7月)の九州北部豪雨に次いで岡崎市消防本部(愛知県)の「レッドサラマンダー」が出動し、7月10日現在、現在堤防が決壊して地域の約3割が浸水した岡山県倉敷市真備町地区で活動を開始しようとしています。

 この「レッドサラマンダー」、正式には「全地形対応車」といいます。ゴムクローラー(履帯、いわゆるキャタピラー)の足回りによって悪路の走破はもちろんのこと水上航行も行うことができ、ゆえに「全地形対応車」と呼ばれています。日本ではあまり知られていませんが、同車はシンガポールのSTキネティクス社が開発した水陸両用の装甲兵員輸送車を原型としており、シンガポール陸軍はもちろんのこと、イギリス陸軍やタイ陸軍でも運用されているものです。

 ボディの色が赤くなってしまうと軍用車両の面影は消え去ってしまいますが、日本の消防がこうした軍用をルーツとする車両を導入したのは、何も「レッドサラマンダー」が初めてではありません。実はすでに40年以上前に軍用装甲車を原型とした車両の導入実績があったのです。

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コメント

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1件のコメント

  1. これは被災地までトレーラーで輸送するのかな?
    何だかんだで15tくらいありそうだから単体車じゃ積載オーバーだろ