岩場も雪も何のその! 新型「ジムニー」の悪路走行性能、ほかのクルマと何が違うのか(写真13枚)

スズキが新型「ジムニー」を発表。本格オフロード4WDとしての走行性をさらに高め、ぬかるみや岩場、雪など様々な悪路に対応する走行性能がうたわれています。ほかのクルマとどう違うのでしょうか。

オフロードコースを特設して確かめた新機能も

 スズキが2018年7月に新型の軽自動車「ジムニー」および小型乗用車「ジムニーシエラ」を発表しました。いずれもフルモデルチェンジは20年ぶりです。

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岩場をゆく新型「ジムニー シエラ」(画像:スズキ)。

 1970(昭和45)年に軽自動車初のオフロード4WD車としてデビューした「ジムニー」は、かねてから様々な環境に耐えうる走行性能とタフさをウリにしてきました。新型のプロモーション映像などでも、起伏の激しい不整地や、車体が前後左右に激しく傾くような岩場、車輪がとられて動けなくなるようなぬかるみ、雪上といった悪路を物ともせずに走る様子が紹介されています。

 どこまでテストしているのでしょうか。また、このような悪路の走行が可能なのは、ほかのクルマと何が違うのでしょうか。スズキに話を聞きました。

――悪路の走行は実際にどれほどテストしているのでしょうか?

 北海道下川町の当社テストコースや、国内外の社外テストコースなどで、ぬかるみ、泥、岩場、積雪環境などあらゆる状況を想定し走行テストを行っています。社内基準は非公開なのですが、「ジムニー」専用の基準を設定しているほか、特定の基準車を設けてその性能を超えるようにしました。

※ ※ ※

 新型「ジムニー」「ジムニー シエラ」においては特に、新開発した「ブレーキLSDトラクションコントロール」のテストを目的としてオフロードコースを特設し、悪路からの脱出性能を確かめているとのこと。この機能は、ぬかるみや雪上で左右輪のどちらかが空転した場合、空転した車輪にブレーキをかけ、接地している車輪の駆動力を確保するというものです。駆動モードを4L(4WDの低速)に切り替えると、電子制御によってそれぞれの車輪の駆動をコントロールし、脱出性能を高めるといいます。

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3件のコメント

  1. ジムニーで最初に感心したのはATもMTと同じ最低地上高を維持した事
    MTに比べて大きなATはFFなら最小回転半径に影響したり地上高に影響を及ぼすものですがこの辺りは流石と言ったところでしょう
    しかしブレーキLSDを採用したところは検知から作動までのレスポンスの問題からしてどうなんでしょうか?
    プラドなどで実証はされてますが、後は旧型の流用のようにしか思えませんが

  2. なんか大事なこと忘れられてる。小さくて軽くて大径タイヤを履いているジムニーこそ、本物のオフローダー(悪路「も」走れるSUVと異なり、路ではない所も走る)。大は小を兼ねる事ばかりではない。

    小さいから林や岩場の狭い隙間でも入れる。軽いから砂や泥でも沈まない。大径タイヤは大きな凸凹も乗り越えられる。

    むか~し昔、規格改訂で軽自動車の幅が拡くなった時、「ジムニーは拡げないで!今ギリギリ通れてる山の中が通れなくなると死活問題だから!」と林業関係者だか秘境の宿だかに泣きつかれたらしい。

  3. 序でに言うと、太陽にほえろ、何らドラマの内容とかすりもしない題名のドラマにもマカロニ刑事(萩原健一)が乗るジムニーがありましたね
    2サイクルの下のトルクがスカスカでも楽しかった車
    外に出ないのに一番顔の黒いボス(石原裕次郎)がたまに乗るかぶと虫クラウンとか名車揃いでしたね