鉄道運賃、首都圏大手私鉄で安いのは JRは定期の割引率で勝負?

首都圏の大手私鉄で初乗り運賃が124円の京王、東急、小田急と、JR東日本を比較。距離によって順位がコロコロと変わりますが、定期運賃だとさらに事情が変わってきます。

会社をまたぐと損になる?

 JRと私鉄の運賃比較が難しいのは、その条件が必ずしも一定ではないことです。たとえば、首都圏の大手私鉄のほとんどはターミナルがJR山手線に接続しているため、私鉄だけでは都心にたどり着けず、JRや地下鉄に乗り換える必要があります。

 一般的に鉄道会社をまたいで利用すると、初乗り運賃を2度払わなければならないため合計の運賃は高くなります。余計な運賃を払わないように、できるだけ利用会社が少なくなるルートを選んでいる人も多いでしょう。単独では都心にたどり着けない私鉄の運賃は、結局は割高になってしまうのでしょうか。

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JR東日本の電車特定区間と京王、小田急、東急の普通運賃比較。JR東京駅を出発して途中の新宿、渋谷で乗り換えた場合(各社運賃表を参考に筆者作成)。

 ところが、実際には必ずしもそうなるとは限りません。先ほどグラフで見たように、JRと私鉄の運賃格差は15km以上で広がっていきます。一方、JR東日本は、山手線内にさらに割安な「山手線内運賃」を設定しているため、私鉄のターミナルから都心までの単距離利用はさらに安くなります。そのため途中でJRから私鉄に乗り換えた方が、JRだけ使って同じ距離を移動するよりも安くなるという、逆転現象が生じることがあります。

 たとえばJR東京駅を出発して途中で私鉄に乗り換えた場合、どこまで乗れば同じ距離をJRだけで移動するよりも割安になるかを調べてみると、京王は新宿から14km超(国領)、小田急は新宿から19km超(読売ランド前)、東急は渋谷から10km超(東横線は新丸子、田園都市線は二子新地)の区間を乗るとJRだけ利用するよりも割安になります。

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