新しい日英関係構築へ、英揚陸艦「アルビオン」来日で艦内公開 どんなフネ?(写真40枚)

ガンダムは積んでないほうの「アルビオン」が東京港にて艦内を公開しました。一般公開も実施するなど大いに親善を深めた今回の寄港は、今後の日英関係構築に向けた布石だったのかもしれません。

貴船は何しに日本へ?

 2018年8月3日、イギリス海軍のドック型輸送揚陸艦「アルビオン」が晴海ふ頭に寄港し、続く4日、5日の2日間は一般公開という形で日本国民と触れ合いました。同艦は東京港に入港するのは初めて、来日するのは5月11日の佐世保入港(24日出港)に次いで2回目です。

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晴海ふ頭にて、イギリス海軍のドック型輸送揚陸艦「アルビオン」(2018年8月7日、月刊PANZER編集部撮影)。

「アルビオン」が来日したのは、イギリスがアジア太平洋地域へのプレゼンスを強化する表れで、北朝鮮の「瀬取り」に対する監視と、海洋進出を進める中国への牽制という意味合いを含んでいます。そのため、自衛隊や米海軍との共同訓練も控えており、とくに自衛隊とは日本近海において初の共同上陸訓練の実施が計画されています。

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海上保安庁の巡視艇が周囲を警戒するなか、レインボーブリッジをくぐろうとする「アルビオン」(2018年8月7日、月刊PANZER編集部撮影)。
艦の後ろ3分の1を占める飛行甲板。大型輸送ヘリ2機が離着艦可能(2018年8月7日、月刊PANZER編集部撮影)。
艦尾に備えたウェルドック用の大型ランプ。飛行甲板にはBvS.10装甲車とコンテナが整然と並ぶ(2018年8月7日、月刊PANZER編集部撮影)。

 そもそも「アルビオン」は、日米の揚陸艦とはどう違うのでしょう。

 それは外観を比べるとわかりますが、米海軍の強襲揚陸艦はいわゆる空母型船型をしており、LCAC(エアクッション型揚陸艇)やAAV7水陸両用車の運用が可能な大きなウェルドック(注水し舟艇を発進させられる船尾のドックのこと)と共に、「オスプレイ」やSTOVL(短距離離陸・垂直着陸)が可能なF-35B戦闘機を搭載し軽空母として用いることも可能なほどの高い航空機運用能力を持っているのが特徴です。そのため、単艦でLCACやAAV7による海上揚陸と、各種ヘリや「オスプレイ」での空中強襲、そしてF-35B戦闘機によるエアカバーを実施することが可能です。

 それに対し「アルビオン」は、大型のウェルドックこそ持ちますが、飛行甲板は全通式ではなく艦の後ろ3分の1のみで、さらに航空機格納庫はないため、飛行甲板は各種ヘリへの資機材や車両の積み込みと燃料補給程度しか行えず、大がかりな整備を行うことはできません。艦内に収容する兵員や車両を揚陸させる際にメインとなるのはウェルドックで、そこから各種揚陸艇(LCMやLCVPなど)やBvS.10などの水陸両用車を発進させるのが主となります。そういった点から性格的には海上自衛隊が保有する「おおすみ」型輸送艦に近似しているといえましょう。

 なお、「アルビオン」の飛行甲板は、フォークランド紛争の戦訓から「ハリアー」垂直離着陸戦闘機の離着艦は可能なレベルとされていますが、F-35Bについては将来の課題のようです。

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