戦車の適切な乗員数は? 自動になったら負担が増えた、昨今の陸自戦車乗りの実情とは

世界中どこを見ても、戦車の乗員はおおむね3名か4名です。もちろんこれには理由がありますが、この「1名」の差というのは、実に大きなものといいます。自動化による人員削減は、現場にどのような変化をもたらしたのでしょうか。

自動装填装置の採用で戦車乗りたちになにが起きた?

 自動装填装置が登場したことによって、戦車の乗員数が減りました。そのため、万が一、戦闘で戦車が攻撃されても、被害を受ける人員が減ります。人的損耗を考えると、戦車の乗員数は少ないほうが良いのでしょう。また、戦車乗りの人件費も抑えられ、人手不足に喘ぐいまの自衛隊には良い選択なのかもしれません。ただし、その裏では、戦車乗りたちの悲痛な叫びが聞こえてきました。

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74式戦車が使用する機関銃弾を搭載する隊員(矢作真弓撮影)。
整備しやすいように砲塔やサスペンションを下げた状態の74式戦車(矢作真弓撮影)。
90式戦車の前に整列する乗員たち。自動装填装置が搭載され、乗員は3名(矢作真弓撮影)。

 戦車は自重が重く、一度に長い距離を自走することができません。一説によると350km程度の距離を自走したら、大掛かりな整備をしなければならないとも噂されています。この大掛かりな整備は、整備を専門とする整備部隊の力を借りることになるのですが、普段の軽易な整備は自分たちで行います。この時、自動装填装置の登場によって減らされた1名の重みを感じることがあるそうです。

 戦車の整備項目として代表的なものはエンジン、トランスミッション、走行装置、主砲、機関銃、電気関係、無線機、そして搭載している高度なコンピューターの点検などです。エンジンやトランスミッションなどの装置は現場の乗員だけで交換することはできませんが、普段の点検は乗員が行うそうです。

 射撃が終わった後には主砲の手入れも必要ですし、74式戦車、90式戦車、10式戦車に搭載されている12.7mm重機関銃は本体だけで約38kgもあります。ある程度分解してから運び出すのですが、訓練で疲れた体には堪える重さです。

 また、防御戦闘ともなると、戦車用の陣地を構築する場合もあります。その時、重機が使用できれば良いのですが、場合によっては人力で戦車が半分ほど埋まる深さまで地面を掘るといいます。これは非常に労力を必要とする作業で、90式戦車や10式戦車など3名しか乗員がいない場合、欠けた装填手1名の存在を大きく感じるといいます。

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コメント

1件のコメント

  1. 戦車大隊に行った私の同期が愚痴ってました、弾薬の補給から演習中の不寝番も三人で回さなくてはならず寝てる暇はないし、演習が終われば潜って下廻りの泥落とし。

    1人減るけど負担はめちゃくちゃ増えたと言ってました。

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