無人運転車が事故、どうなる? 自動運転車の遠隔サポートセンターで事故対応を実演(写真11枚)

損保ジャパン日本興亜グループが自動運転車の事故対応サービス拠点を開設、運転手不在のいわゆる「レベル4」自動運転における事故時の対応を実演しました。世界で進む自動運転の実験は、技術の実証だけでない新たな段階を迎えつつあります。

自動運転車を常時監視するサポート拠点が誕生

運転席無人の自動運転車、その事故を想定した遠隔サポートの実証実験が行われた(1分38秒)。

 損害保険ジャパン日本興亜(以下、損保ジャパン)は2018年9月27日(木)、遠隔型自動運転運行サポート施設「コネクテッドサポートセンター」をグループ会社内に開設。あわせて、いわゆる「レベル4」相当の自動運転車における事故トラブルを想定した遠隔対応の実証実験を行いました。

 2018年9月現在も自動運転車の実証実験が世界中で行われていますが、運転席が無人となる、いわゆる「レベル4」の走行実験は国内でも数例しか行われていません。その事故トラブルを想定した実証実験は国内で初めての取り組み。東京都新宿区にある損保ジャパンの本社敷地内で走行中の自動運転車と、中野区に開設されたコネクテッドサポートセンターをモバイル通信でつなぎ、緊急時の操舵介入(遠隔地の運転手による操縦)や、オペレーターによる同乗者への応対が実験されました。

Large 180928 autosupport 01

拡大画像

実証実験に使用された運転席無人の自動運転車(画像:損保ジャパン日本興亜)

 損保ジャパンが実施した「自動運転車に関する意識調査」では、「運転支援・自動走行機能の誤作動」や、「事故が生じた際の責任所在があいまいになること」に不安を感じる声が多くみられたといいます。

「自動運転車が社会に受け入れられるには、安全・安心であることを理解してもらうことが重要です。走行中の常時見守り、トラブル時やその後の対応をパッケージとして提供することで、自動運転の実証実験を一段高いところへ上げていくことが、開所の狙いです」(損保ジャパン 取締役専務執行役員 飯豊 聡さん)

 自動運転車を常時監視し、何かあったときにサポートする対応の研究を兼ねた施設としてコネクテッドサポートセンターを開設したとのこと。では、遠隔による自動運転車の事故対応とは、どのようなものでしょうか。

この記事の画像をもっと見る(11枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 早産の未熟児にならなければよいですね。
    緩和大義で供給力を全く無視した無審査認可が招いた旅客、物流の労働法令違反に現場の担い手放れも自動運転と枠組みの肥大化で何処まで補えるのでしょうかね?
    臭いは元から断たなきゃダメ!?なんて洗剤のCMがありましたが?

  2. 自動運転の問題は工事現場に突っ込むなどの事故なんだけどな。
    個人的には自動運転より自動ブレーキの方が良いが。

  3. 先ずはミッション制御や曲がる、止まるを生産者自らが把握して上手にならないとね
    来年で生産中止になる車種で訴えても口数だけの言葉たらずになりかねないし