昼間もヘッドライト一部点灯「DRL」普及なるか 欧州では装着義務、日本でも必要?

日中でも常時点灯するDRL(デイタイムランニングライト)が、輸入車を中心に日本でも増えています。欧州などでは装着が義務化されており、基準のなかった日本でも2016年に認められました。国産車では今後、増えていくのでしょうか。

欧州仕様とはちょっと違う? 国産車のDRLの現状

 国産車では、DRLはどのように扱われているのでしょうか。たとえばトヨタでは2018年10月現在、「アルファード」や「C-HR」の一部グレードに「デイライト」の名で装備されています。こちらは、日中にランプスイッチをAUTOにすると、クリアランスランプ(車幅灯、いわゆるスモールランプ)が自動で点灯するというものです。トヨタは「アルファード」のデイライトについて、「LEDヘッドランプ下部をライン発光させることで先進感を演出しています」としています。

 ホンダでは「ステップワゴン スパーダ」のほか、北米で展開している「シビック」「CR-V」に設定。こちらも「アルファード」などと同様、ランプスイッチをAUTOにするとLEDのスモールランプが日中でも自動点灯する方式です。ただホンダによると、「欧州などではエンジンをONにすると同時に自動点灯するのがDRLの一般的な仕様です。自分で好きに点灯・消灯できる点でも、方式が若干異なります」とのこと。

 欧州で一般的な「エンジンONと同時に点灯」という方式は、マツダが「CX-8」などの車種で「デイライトキット」というオプションとして設定しています。このオプションを選択すると、LEDのスモールランプが自動点灯するようになりますが、OFFスイッチも車室内に別途設けられます。国産車においては、DRLは一部車種、あるいはオプションという場合が多く、その仕様もEUとは異なるケースがあるようです。

Large 20181017 01
ホンダ「シビック ハッチバック」。ランプスイッチをAUTOにしていると昼間もスモールランプが光る(画像:ホンダ)。

 先述のとおり、EUでは以前からDRLが義務化されていました。仮にEU向けの日本車ではこれが標準装備され、日本では機能を抑えていただけなのかというと、必ずしもそうではないようです。ある自動車メーカーの担当者によると、「ヘッドランプに関する法規は日本と欧州とで異なり、照射範囲や配光条件などがその地ごとに設定されています。日本向けのヘッドライトがそのまま欧州で通るわけではないので、共通化しようとしても完全に同じにはなりません」とのこと。

 同担当者は、DRLは第三者から視認されやすくなり、安全にも寄与するとしつつも、国内での標準化については慎重な姿勢を崩しません。「装着が義務化されていない現状では、邪魔・不要と考えるユーザーにとっては価格アップとしか捉えてもらえず、受け入れられるかどうかという問題もあります」と話します。

【了】

この記事の画像をもっと見る(4枚)

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 実測したら車検場のテスターじゃダメ出し食らわされそうですね

    規準は満たしていても全国の検査法人のテスタも中々最新のテスターに入れ換えが進んでないようで、検査官の手動の元に合格を出すのも限界じゃないでしょうか?

    特にLEDライトだと光の散乱と言うところで×が出たり、実際そんなことないのですが難儀していたようですね。

    最近問題視されたメーカー出庫の完成検査問題など、ここ一番の切り替え時ではないでしょうかね

  2. 営業担当者には「安全性(視認性)向上」よりも「見た目(外観スタイル)の個性化」でしかないんですね。残念。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス