早すぎた「宙に浮く乗りもの」!? 成田空港内を結んだ「シャトルシステム」とは

かつて、成田空港で出国手続きをした人だけが利用できた乗りものがありした。一見して電車のようでしたが、車輪はなく、日本唯一の仕組みで運行されていたこの交通システムとは、何だったのでしょうか。

成田空港ターミナル内にあった「電車っぽい乗りもの」

 成田空港は1978(昭和53)年に開港。1992(平成4)年には第2ターミナルが、2015年には第3ターミナルが完成し、日本の玄関口として毎日多くの人を受け入れています。

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かつて成田空港第2ターミナルの本館とサテライトを結んだシャトルシステム(草町義和撮影)。

 このうち第2ターミナルには、本館とは別にサテライトと呼ばれる離れのような別棟があります。ここには81~99番搭乗口があり、これら搭乗口を利用する人は出国手続きを終えたあと、サテライトへ向かわなければなりません。本館の2階部分から、動く歩道も設置された全長300mほどの通路がサテライトへ延びていますが、じつはこの通路ができたのは、第2ターミナルやサテライトの開設から20年以上経ってからのことでした。

 では、通路が完成するまでは、どのように第2ターミナル本館とサテライトを行き来していたのかというと、「シャトルシステム」と呼ばれる乗りものが結んでいたのです。

 シャトルシステムは黄色い電車のような1両編成の乗りものでした。鉄道でいう複線(線路が上下1本ずつ)のように2本のレーン上を走るもので、1レーンにつき2台、計4台の車両が同時に運行。最高速度は20km/hで乗車時間は1分強、1台あたりの最大定員は312人で、それぞれ1日約190往復していました。飛行機の離発着がない深夜や早朝も、空港職員などが利用していたため、24時間運行でした。

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コメント

2件のコメント

  1. そういえばJALがリニアモーターカーを研究してたけど、こんな利用を念頭にしてたんだろうか?

  2. ホバークラフトをワイヤーで引っ張ってたような物かな。どこから空気送ってたんだ?