カナダはどこを向いている? 日米共同統合演習「キーンソード」へ初参加、その背景

「キーンソード」は「鋭利な刀」といった意味になりますが、その名を冠する日米軍事演習にカナダが参加しました。30年以上続く同演習で初めてのことですが、どのように読み解けるのでしょうか。

最大級の共同演習「キーンソード」とは

 2018年10月29日(土)から11月8日(木)にかけて、自衛隊とアメリカ軍は大規模な共同演習「キーンソード19」を実施しました。これまでは自衛隊とアメリカ軍の部隊のみが参加してきたこの演習ですが、今回初めてカナダ海軍の艦艇2隻が参加しました(ほか、オブザーバーとしての参加が数か国あります)。

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カナダ海軍のフリゲート艦「カルガリー」(画像:カナダ海軍)。

 そもそも「キーンソード」演習とは、1986(昭和61)年から毎年を目安に実施されている日米共同演習で、実際に人員や航空機、艦艇などを動員する実動演習と、有事に部隊をどのように動かすかといった事項をシミュレーションする指揮所演習のふたつの種類の演習を1年ごと交互に実施するというものです。

 今回実施されたのは前者の実動演習で、これは、日本周辺の海空域や陸上施設をはじめ、そこから遠く離れたグアム島周辺までを含む広大なエリアを舞台に、日米の部隊が実戦を想定した非常にハイレベルな訓練を実施するという大規模演習です。自衛隊からは人員約4万7000名、艦艇約20隻、航空機約170機、アメリカ軍からは人員約9500名に加え、原子力空母「ロナルド・レーガン」をはじめとする多数の艦艇や航空機が参加しました。ちなみに、これは2018年度に自衛隊が参加した演習としては最大の規模です。

 このように非常に大規模かつ実戦的な演習である「キーンソード」ですが、今回はこれまでとは少し趣が違ったようです。というのも上記のように、日米の部隊に加え同演習史上初めて日米以外の国であるカナダから、フリゲート艦「カルガリー」と補給艦「アストリクス」という2隻の艦艇が参加したのです。そこには一体、どのような背景があるのでしょうか。

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