地下鉄の駅に刃物を振り回す男! 線路に発火物! そのとき、東京メトロの対応は(写真29枚)

線路に発火物! 損傷箇所も速やかに復旧

 もうひとつの想定である「線路内への不審物投げ込み」は、有楽町線の地下鉄成増~和光市間の地上区間で外から発火物が投げ込まれ、鉄道設備が損傷した、というもの。

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発煙筒をたいて列車を止める処置を行う東京メトロの社員(2018年11月13日、伊藤真悟撮影)。

 技術部門の社員が線路を巡回中に発火物の煙を発見。発煙筒を設置して列車を止める処置を行うとともに、あわせて消防へ通報し、東京メトロの総合指令所に報告します。

 そして総合指令所からの指示で、最寄りの駅から駅員が到着。技術部門の社員とともに消火器で初期消火を試みますが鎮火せず、駆け付けた消防隊により消火が完了しました。

 そしてこれと並行して、総合指令所は現場へ社員を派遣。応援に駆け付けた社員が消火完了後に線路設備を点検し、復旧が必要な場所では、線路を固定する金具やボルトを交換しました。そして復旧後に安全確認を行い、一連の訓練は終了です。

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「線路内への不審物投げ込み」という想定に基づく訓練の様子(2018年11月13日、伊藤真悟撮影)。

 東京メトロ安全・技術部の町田武士課長は「災害や不審者の対応は、いつ、どのような形で起こるか分かりません。日々訓練を重ねることで、社員の対応能力が高まると思います」と話しています。

【了】

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