「いろは坂」毎日走る日光の路線バス、その運転技術とは 紅葉期の大渋滞どう対応?

栃木県日光市の中禅寺湖畔・奥日光地域に通じる「いろは坂」。曲がりくねった峠道の難所であり、ドライバー泣かせのルートですが、ここを毎日走る路線バスも存在します。

紅葉シーズンは所要時間15分が3時間に!

 東武バス日光によると、いろは坂は特に第一いろは坂(下り)の42番「し」と43番「ゑ」のカーブがきついとのこと。それ以外のカーブでも、道路幅をいっぱいに使って曲がることが(大型バスでの)運転のコツだそうです。

 それをさらに難しくするのが冬季の路面凍結。標高が高く気温が低いいろは坂は凍りやすいのだそうです。運転に慣れない観光客の乗用車はもちろん、ドライバーが運転に慣れているはずのトラックや観光バスなどでも、年に1、2度は立ち往生が発生しているとのこと。運転にあたっては、そうしたほかの車両にも注意が必要だといいます。

 また、紅葉の時期には観光客が増え、激しい渋滞も発生します。通常15分ほどで下れるところ、3時間近くかかることもあるのだとか。東武バス日光は渋滞の時期などには臨時便を運行して待ち時間を減らすようにしたり、いろは坂を上った先の中禅寺温泉~二荒山神社中宮祠バス停間で迂回運行を実施したりと、特別な運行体制をとっているそうです。

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観光バス車両も路線バスに使われる(画像:東武バス)。

 ちなみに、いろは坂のふもとに位置する馬返(うまがえし)と日光駅前のあいだには、1968(昭和43)年まで東武鉄道の路面電車も走っていました。廃止の大きな要因はほかでもない、いろは坂の開通。1954(昭和29)年に現在の第一いろは坂が開通したことで、マイカーやバスで中禅寺湖方面へそのまま行けるようになり、路面電車は苦戦を強いられたのです。

 また、現在の第一いろは坂しかなかった時代、交通量増大にともない、坂の起点と終点に信号を設けて、1時間ずつ上りと下りを切り替えて運用していたこともありました。その後、混雑緩和のため1965(昭和40)年には第二いろは坂が完成し、現在のように第一が下り、第二が上り専用になります。そしてこの影響で、路面電車と接続していた馬返~明智平間のケーブルカーも廃止されています。なお当時、いろは坂の通行は有料でしたが、1984(昭和59)年に無料開放されました。

【了】

※記事制作協力:風来堂、やまだともこ

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コメント

4件のコメント

  1. ホイルベースか?オーバーハングか?

    最近の路線タイプは直4エンジンの短縮を利用してホイルベースを延長して客室に余裕をもたせてますがベース延長がいろは坂で凶か吉か?

    はたまた今の観光タイプは直6主流でベースを短縮してエンジンルームを確保、これまた凶か吉か?

    V8主流の頃は同じ12m級でもベースが長く途中のカーブで2度の切り返しを見ましたが何れも見事な職人技ですね

  2. 地元なので時々行きますが、登りはスイスイ登れるけど

    帰りの下りがヘタな人が多いので直ぐに詰まりますね。

    地元ナンバーならエンブレ使って降りていく車両は多いけど他県ナンバーだとパカパカブレーキで

    予測付かないところでブレーキングするので車間距離取ってても直ぐに詰まる。見てると一方通行なのだから

    車幅一杯に使って勾配とコーナーを抜けていけば綺麗に曲がるのに小さく回ろうとする小型車が多いので

    イライラと言うより軽くやきもきする。

    また近隣にG/Sはあるものの閉店時間が早いので燃料には余裕を持って来た方が良いです。

  3. 質問

    第一いろは坂と第二いろは坂のカーブの数を合計すると48か所あることが名前の由来ってことはこの区間、カーブの数が約半数だったと思われる第一いろは坂しかなかった時代にはどのような名で呼ばれていたのでしょうか

    • 最初は第一のみで48か所カーブがあったので「いろは坂」。その後道路の整備でカーブは30か所に減ったけど名前はそのまま。第二が20か所のカーブで作られた際に、合わせて48になるように第一のカーブを2減らした。

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