いまはあり得ない? 冷戦期、西ドイツが考えたF-104「スターファイター」幻の運用計画

【写真】ナチスドイツ時代の「片道切符」な垂直「離陸」戦闘機

Large 190127 f104 04

拡大画像

バッヘムBa349「ナッター」ロケット迎撃機。ナチスドイツ時代に開発された垂直離陸戦闘機。着陸はできずパイロットは脱出する(関 賢太郎撮影)。

この画像の記事を読む

この記事の画像をもっと見る(4枚)

Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. 当時の西ドイツの置かれた状況を加味して上げて下さい。ワルシャワ条約機構軍、機甲師団は強力で、西側は戦車開発で遅れを取っており、質でも量でも劣っていました。開戦イコール敗北なのが西ヨーロッパの実情です。このため、アメリカを主とするNATO軍は進行してきたワルシャワ条約機構軍を西ドイツ国内、フランス国内に侵入させ、地中に埋設した核爆弾で一層する計画でした。この戦法はソ連解体まで維持されています。アメリカは本気で西ドイツとフランスの住人もろともソ連軍を吹き飛ばす気でした。もちろん起爆前の退避は計画されていますが、進行受けた国が満足な避難行動を取れる訳がありません。敗戦国ドイツ国民を犠牲にする事に反対する西側諸国は、同じく犠牲を求められたフランス以外はありませんでした。このため、ドイツは自滅覚悟の低空核攻撃を考案せざるを得ませんでした。例え実施しても失敗すれば米軍はドイツ国民もろとも核を起爆させる気満々で安全な後方に控えているのです。同じ白人種に対してすらこの塩対応。いわんや我が国に対する鬼畜米英の態度はより傲慢なものでした。この世に神がいらっしゃれば、ソ連共々、真っ先に滅ぼす国と言われる所以です。弱肉強食の国際社会、自ら戦わない者に人権は無い。