ボーイング747「ジャンボジェット」初飛行から50年 その半世紀の歩みを振り返る

「ジャンボジェット」の愛称で広く知られるボーイング747型機はかつて、日本の航空会社でも数多く運用されていました。その開発から歩んだ、半世紀にもおよぶ歴史を振り返ります。

空の旅を庶民に! 「ジャンボジェット」が果たした役割

 のちに747となる大型旅客機の開発責任者には、707の開発などで経験を積んだジョー・サッター氏が任命されました。ただ、前にも述べたように当時のボーイングは超音速旅客機の開発に本腰を入れており、サッター氏の下には経験豊富ではあるものの、高齢で扱いにくいエンジニアが数多く配属されていました。またサッター氏には、パンアメリカン航空のトリップ社長が次々と繰り出してくる要求に立ち向かうという、エンジニアの領分を超えた仕事も課せられていたため、ボーイングの社内では、サッター氏は貧乏くじを引かされたと同情する声もあったようです。

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日本政府専用「ジャンボジェット」、747-400(画像:航空自衛隊)。

 しかしサッター氏は、部下となったベテランエンジニアを信頼し、彼らが仕事をしやすい環境を作り上げ、28か月間という短期間で747を完成させました。これにより名エンジニアの仲間入りをしたサッター氏は、次々と要求を繰り出したトリップ社長をはじめ多くの著名人から賞賛されましたが、のちにサッター氏は、世界初の大西洋横断飛行を成し遂げたチャールズ・リンドバーグ氏から、「ジョー、あれ(747)はすごいな」という言葉をかけられた瞬間、それまでの苦労が最も報われたと感じたと述べています。

 パンアメリカン航空以外の航空会社は当初、巨大すぎる747の導入に二の足を踏んでいましたが、1978(昭和53)年にアメリカで航空券の価格が自由化されると、世界の航空会社は多くの乗客を運べて客単価を下げられる747をこぞって発注。座席数の多い747の普及により航空券の価格が急速に下落したことで、それまで高値の花であった国際航空路線を含む空の旅が、庶民にとっても身近なものになりました。

 のちに「クラシックジャンボ」と呼ばれるようになった、初期型の747の生産は652機で終了しましたが、1989(平成元)年からは、主翼に空力性能を向上させるウィングレットを装着し、燃費効率の良いエンジンへの換装や、機長と副操縦士だけで操縦できる操縦システムの導入など、大幅な改良を加えた「747-400」の生産が開始されます。同機は1991(平成3)年に、日本の政府専用機(特別輸送機)としても採用されています。

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コメント

4件のコメント

  1. やはりジャンボジェットは美しい。

    個人的な初飛行が羽田-那覇のジャンボジェットだったのもあるし。

    客室設備の造りの良さはボーイングが細かな部分で優れてると思う。

    旅客型を最後まで運行するのはどこになるんだろう。

  2. 日航事故の時は瓢箪形の胴体が問題視されたよね、圧力が均等にかからないとか?当時の航空評論家で御存命の方がいらしたら今一度意見をお聞きしたいのだが

    私は松山、羽田線のキャンセル待ちでANAのジャンボの二階席の今で言うPクラスに乗せてもらったが実に快適でした。

    しかしながらその前はYS11しか来なかった松山にジャンボが離発着!どれだけ誉れに思ったことか

    • >その前はYS11しか来なかった松山

      羽田松山線って当時で言うところの準幹線で、JALが千歳・羽田・伊丹・福岡・那覇以外の国内線に再参入した時にB767投入した記憶があるんですけど……って伊丹松山線だったかな。今じゃリージョナルジェット天国ですけど。

      なおB747に最初に乗ったのはJALの羽田→伊丹で(小学生の頃でスープこぼした……)、最後に乗ったのはANAの伊丹→羽田→函館。わざとではなくて機材繰りでそうなった(関空→函館直行便が満席で、乗継便がそれしかなかった、直前に予約したので)。

  3. この分だとスペースプレーンなんて代物はまだまだ先らしいな

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