豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」に乗ってみた! 最上級スイートも潜入

列車内とは思えない「ザ・スイート」のバスルーム

 続く部屋はベッドルーム。ここも片側が大きな窓となっていて、ベッドからは夜景を楽しめます。車両設計で許される限界まで車内を広げたため、天井はアーチ状となっていて、間接照明と合わせて非日常的な空間が演出されています。まさに「走るホテル」といった雰囲気で、ここが列車のなかとは思えません。

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「ザ・スイート」のリビングルーム(2019年2月3日、伊原 薫撮影)。
「ザ・スイート」のベッドルーム(2019年2月3日、伊原 薫撮影)。
「ザ・スイート」のバスルーム(2019年2月3日、伊原 薫撮影)。

 そして、そのことを最も強く思わせるのが、一番奥にあるバスルームです。ヨーロッパのリゾート施設を思わせるような、白を基調とした空間に、猫足のバスタブが置かれていて、なんと車窓を眺めながらお風呂に入ることができるのです。もちろん窓は、スクリーンを下ろすことも可能。天窓も設けられているため、満天の星空を眺めながら入浴……なんてこともできます。このバスタブには、走行中の揺れで湯がこぼれることのないよう、特許を取得したハイテク技術が採用されています。

「ザ・スイート」にはもうひとつ、エントランス付近にプライベートバルコニーがあります。窓を開けて外の風を感じていると、「列車旅をしているんだ」という実感がわいてきます。JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」や、JR東日本の「TRAIN SUITE 四季島(トランスイートしきしま)」では味わえない、まさに「瑞風」だけの体験です。

 さて、ほかの車両も見て回りましょう。全部で16ある客室のうち、13室を占めるのが「ロイヤルツイン」です。ベッドを収納式としたことで、ゆとりのある空間になっています。客室の窓は幅1.8mもある大きなもの。加えて、通路側の壁は一部が開けられるようになっていて、左右の景色を楽しめます。「瑞風」は、走行区間のうち一番良い景色を客室で眺められるよう、編成の向きを変えるのですが、これなら反対側の景色も堪能できるというわけです。

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「ロイヤルツイン」の昼(2019年2月3日、伊原 薫撮影)。
「ロイヤルツイン」の夜(2019年2月3日、伊原 薫撮影)。
「ロイヤルシングル」(2019年2月3日、伊原 薫撮影)。

 そして、残る2室は「ロイヤルシングル」。かつて大阪~札幌間で運行されていた寝台特急「トワイライトエクスプレス」の1人用個室「ロイヤル」をひとまわり広くしたような雰囲気です。この「ロイヤルシングル」は1人用ですが、2段ベッドの上段を引き出すことで2人利用も可能。いかにも“夜行列車”という、2段ベッドの雰囲気が味わいたくて、この部屋を選ぶ人も多いそうです。

【写真】「列車内とは思えない」瑞風の車内

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コメント

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4件のコメント

  1. >車両にトラブルが発生した場合に、応急処置
    主要駅への検修派出やめりゃ特例的に乗せりゃ良い…ってなるわなぁ
    (10000系貨車の列車に車掌じゃなくて列車掛乗務させていたってのもあるからわからんでは無いけど…)

  2. 格差社会を象徴する乗り物
    非正規には一生乗れないなあ

  3. 今は無きキハ183系オホーツクに組み込まれた寝台や九州ブルトレB個室が最高峰的な自分にとって豪華寝台は異次元な世界なんだろうな~
    第一に165アルプスや113スカシートが体に染み付いてる世代なのでクルーズ列車なんて高値の華でケツが浮いて頭だけクルーズしちまうんだろうな!

  4. スイートはともかくロイヤルの方はボーナスから毎回10万円プールすれば2年に1回は乗れる訳だけど問題は抽選を潜り抜けないといけないところだな。でも1人で乗るには向かない列車だよなぁ(笑
    ちなみに現代のオリエント急行だとスイート相当もロイヤル相当ももうちょっと安い(高いけど)

    まぁ、普通は何かの記念に1度か2度だけ乗る列車だから料金の話しをするのは野暮かも。