豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」に乗ってみた! 最上級スイートも潜入

バーカウンターもあるラウンジカー

 ひととおり客室を見た後は、6号車の食堂車「ダイナープレヤデス」へ。通路を挟んで2人掛けと4人掛けのテーブルが並び、中央には大きな花が飾られています。夕食は、運行コースに合わせて洋食と和食の2種類があり、和食ではなんと鍋料理も出されます。列車のなかで食べる鍋は一体どんな味なのか、興味津々ですが、実際に体験するのは営業列車に乗るまで“お預け”です。

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食堂車「ダイナープレヤデス」(2019年2月3日、伊原 薫撮影)。
「ラウンジカー」(2019年2月3日、伊原 薫撮影)。

 その隣はラウンジカー。車内はいたるところに木材が使われ、重役室やホテルのラウンジを思わせる落ち着いた雰囲気です。ソファの座り心地も良く、ずっとここにいたい気分になります。ここでは立礼式のお茶会や、バイオリンのコンサートなども開かれるそうで、そのときには多くの乗客が集まり、華やかな雰囲気になることでしょう。さらに、サロンスペースの奥にはバーカウンターも設置されています。ここにはクルーが24時間常駐し、いつでも飲み物を頼めます。椅子に腰かけ、バーテンダーと語らいながら、流れゆく景色を眺めてお酒を飲む……考えただけでワクワクしてきます。

 最後に、先ほど乗り込んだ10号車へと再び向かいます。列車の最後尾となるこの車両は、展望デッキに出ることが可能です。外部にもかかわらず、風はそれほど吹き込んできません。心地良い風が、ガラス越しではなく、走っている列車の外にいることを実感させてくれます。駅にいる人と手を振り合ったり、すれ違った列車をしばらく眺めたりなど、ほかの列車ではなかなかない楽しみが味わえるのです。

 そして、そんな旅をさらに思い出深いものとしてくれるのが、クルーたちによる細やかなおもてなしです。16室、最大34人の乗客に対し、乗り込むクルーの数は16人。「帝国ホテル東京」で研修を受けているそうで、その立ち居振る舞いや言葉遣いが、とても美しく感じられました。「瑞風」はまだ運行を開始してから1年半ほどですが、クルーのなかには寝台特急「トワイライトエクスプレス」時代に乗務していた人も多く、そこで培われた経験も受け継がれています。

【写真】「列車内とは思えない」瑞風の車内

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コメント

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4件のコメント

  1. >車両にトラブルが発生した場合に、応急処置
    主要駅への検修派出やめりゃ特例的に乗せりゃ良い…ってなるわなぁ
    (10000系貨車の列車に車掌じゃなくて列車掛乗務させていたってのもあるからわからんでは無いけど…)

  2. 格差社会を象徴する乗り物
    非正規には一生乗れないなあ

  3. 今は無きキハ183系オホーツクに組み込まれた寝台や九州ブルトレB個室が最高峰的な自分にとって豪華寝台は異次元な世界なんだろうな~
    第一に165アルプスや113スカシートが体に染み付いてる世代なのでクルーズ列車なんて高値の華でケツが浮いて頭だけクルーズしちまうんだろうな!

  4. スイートはともかくロイヤルの方はボーナスから毎回10万円プールすれば2年に1回は乗れる訳だけど問題は抽選を潜り抜けないといけないところだな。でも1人で乗るには向かない列車だよなぁ(笑
    ちなみに現代のオリエント急行だとスイート相当もロイヤル相当ももうちょっと安い(高いけど)

    まぁ、普通は何かの記念に1度か2度だけ乗る列車だから料金の話しをするのは野暮かも。