ドイツ「戦車王国」の黄昏 稼働するのは全盛期のわずか3%、どうしてそうなった?

戦車といえばドイツ、ドイツといえば機甲師団、というイメージは、もはや過去のものかもしれません。実稼働数は、いまや自衛隊のそれよりも少ないといいます。復活の目はあるのでしょうか。

WW2後「戦車王国」になったワケ

 第2次世界大戦後、ヨーロッパは、資本主義経済体制を採るアメリカを中心とする西側陣営と、社会主義経済体制を採る旧ソ連を中心とする東側陣営に分かれ、軍事的には西側(NATO軍)、東側(ワルシャワ条約機構軍)として対峙する「冷戦時代」を迎えます。

Large 20190211 01 Large 20190211 02 Large 20190211 03
     
1965年に撮影された、ズラリと並んだ西ドイツ陸軍のレオパルト1(画像:ドイツ連邦軍)。
新旧「戦車王国」の主役。左がレオパルト2A4、右がⅣ号戦車H型(画像:KMW)。
ベストセラー戦車のレオパルト2(画像:KMW)。

 ドイツは、西側に属するドイツ連邦共和国(西ドイツ)と、東側に属するドイツ民主共和国(東ドイツ)に分割されてしまい、西ドイツはNATO軍の最前線に立たされました。レオパルトシリーズはその対立のなかで生まれ、ドイツ連邦軍は2000両以上の戦車を保有する、堂々たる「戦車王国」でした。

 一方の、ワルシャワ条約機構軍の最前線は東ドイツになります。しかし東ドイツでは、レオパルトのような戦車どころか装甲車すら開発されず、東ドイツ陸軍の戦車は全て旧ソ連製でした。そこには、東側の盟主たる旧ソ連の意向が強く働いていました。旧ソ連も第2次世界大戦では、傑作戦車「T-34」などを生み出した「戦車王国」で、ドイツのタイガーなどと直接砲火を交えて、ドイツ戦車の威力を知り抜いています。旧ソ連は東ドイツを全面的には信頼しておらず、「戦車王国」の復活を恐れたのではないかと言われています。

 1980年代終わりまで、ヨーロッパには東西ドイツの国境を挟んで、3万両以上の戦車がひしめいていたのです。

この記事の画像をもっと見る(10枚)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. ポルシェティーガ-はポルシェティーガーだ。エレファントはエレファントだ。

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  5. ロシアのミサイル部品工場が「大炎上」 ウクライナ軍の航空機から発射した巡航ミサイルが「直撃」か
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号