F-16戦闘機がインドで「F-21」に至るまで 続く進化、開発意図とはまったく別物へ

1974(昭和49)年に初飛行したF-16戦闘機が売れ続けています。その最新版は初期型とはまったく別物、ついに「F-16」という名前まで変える提案がなされています。半世紀近く継続する進化の経緯を振り返りました。

半世紀積み重ねた進化の先に「F-21」

 F-16の進化はその後も続き、UAE(アラブ首長国連邦)空軍に採用されたF-16E/F(ブロック60/62仕様機)は、パワーの大きいエンジンの装備により飛行性能が向上したほか、F-2と同様に捜索距離の長いAESAレーダーを装備するなど電子装置も大幅に強化された結果、格闘戦に強い簡素な軽戦闘機を志向していたファイターマフィアの面々が見たら、腰を抜かすのではないかと思われるほどの、マッチョなフォルムのゴージャスな多用途戦闘機となっています。

 台湾が導入を希望しているF-16V(ブロック70/72仕様機)は、飛行性能や外観は従来型のF-16から大きく変わっていませんが、目標捜索性能の高い「AN/APG-83 AESAレーダー」、新型コンピューター、最新のデータ処理システム、タッチパネル式の大型ディスプレイの採用などにより、「ユーロファイター タイフーン」やダッソー「ラファール」、航空自衛隊のF-2といった、F-16よりも後に実用化された戦闘機に匹敵、あるいは上回る能力を備えています。

 F-16Vは輸出も好調で、バーレーンとスロバキアが導入を決定しているほか、アメリカ空軍と台湾空軍も、手持ちのF-16をF-16Vに準じた仕様への能力向上改修を行なっています。

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インドに提案される「F-21」のイメージCG(画像:ロッキード・マーチン)。

 ロッキード・マーチンとアメリカ政府は、インド空軍が現在運用しているMiG-21戦闘機を後継する新戦闘機に、F-16のブロック70仕様機を提案しています。インド空軍に提案されるブロック70仕様機は、同軍の空中給油機に対応する給油プルーブの追加、F-35と同様の大画面液晶ディスプレイを使用するグラスコクピットの採用といった改良が計画されていますが、さらにロッキード・マーチンは2019年2月にインドで開催された航空ショー「エアロ・インディア」の会場で、インドに提案するF-16ブロック70仕様機の名称を、「F-21」とすることを明らかにしています。

 ロシアのMiG-29も、能力向上型はMiG-35という新たな名称が与えられていますが、今のところMiG-35はセールス面で苦戦を強いられています。F-21がMiG-35と同様にセールス面で苦戦するのか、はたまた成功をおさめるのか、今後の推移が注目されます。

【了】

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コメント

4件のコメント

  1. Mig17?

    Su17では?

  2. 「F-21」だとイスラエル製ミラージュⅢを米空軍が購入した時の制式名と重なるのでは?。

    • 嫁入り先で名前の変わった機種はいっぱいある。カナダのCF-17(だったかな?)とか。

      ユーロファイタータイフーンも国によって制式名違うよね。アメリカ合衆国のF-16だけどインドでの制式名はF-21ってのは、アメリカに別のF-21があってもかまわないと思うよ。ややこしいのは確かだけど。

  3. もともとは、数百ページに及ぶ多大な要求に高価で大型化してしまった主力戦闘機を数で補完するために簡単な要求書で自由に設計させたのが始まり。その分革新的な機体になった。

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