沖縄「ゆいレール」で利用者急増、混雑激化 3両編成化は実現できる?

初期の計画では4両編成だった

 ゆいレールは最初から2両での運転が考えられていたわけではありません。沖縄県土木建築部が制作した『都市モノレール計画概要』(1982年3月)によると、1日の利用者数は約7万人と想定。4両編成の列車を運転することにしていました。

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日本最南端の駅として知られるゆいレールの赤嶺駅。ホームは3両分の長さがあり、2両編成の列車より少し長い(2010年4月、恵 知仁撮影)。

 しかし、鉄道の営業路線が長らく存在しなかった沖縄で需要予測を行うのは相当な困難があったためか、その後は精査するたびに利用者数の見込みが減少。工事が始まった時点の想定では、1日あたり約2万5000人まで減りました。

 そこで、軌道は4両編成に対応した構造としつつ、駅のホームは3両分だけ整備。列車は2両編成で運転することになりました。これにより工事費や車両製造費を減らす一方、将来の利用者の増加にも対応できるようにしたのです。つまり、3両編成までならホームの延長や軌道の移設は不要で、工事費用を大幅に抑えられます。

 それでも、増結用の車両は製造しなければなりませんし、ホームドアや信号システムなどの改修も必要。総額では200億円以上かかる見通しです(2019年4月23日付け沖縄タイムス)。沖縄都市モノレールは2015年度以降、単年度の最終損益が黒字ですが、累積赤字は解消されておらず、大規模な設備投資を行えるだけの余裕はありません。

 3両編成化を実現できるかどうかは、国や沖縄県の支援がカギです。2019年3月に沖縄を訪れた菅義偉官房長官は「最大限の支援を行う」と表明。沖縄県の玉城デニー知事も4月25日(木)、政府に対して支援を要請します。このほか、一部の編成だけ3両にするなどのコスト削減策の検討も今後進められると見られます。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. 実現できる?じゃなく、実現させないとまずい。
    可能ならばホーム延伸を行って2×2の4両にして欲しいくらいだ。
    (超結果論だが、当初の見込み計画が正解だったことになると思われる。)
    3両では直ぐに利用者数が追い付いてしまうだろう。

  2. ゆいレールは活況を浴びているが、一方で路線バスはどうなんだろうか。
    地方や海外からの観光客は土地勘がない分ゆいレールに集中しているということか。
    利用できるバス会社が限られているとはいえ、結構フリーきっぷも充実しているし、OKICAも使えるし、バスも便利だとは思うんだけど。。。
    混雑を避けたいならバスがいいかもしれない。

  3. 現在、タイ王国の首都バンコックでは鉄道建設が、各所でかつてないペースでおこなわれています。
    私がタイに来た2002年当時、電車といえばスクムビット通りなどを走る高架電車(BTS)だけでした。
    その後、地下鉄(MRT)や空港線のエアポートレイルリンクが開業して徐々に電車が人々の生活に浸透してきています。
    鉄道とその駅がもたらす恩恵にタイの人々も気付き始めています。
    私が住んでいるバンコック郊外のミンブリも、新たな2路線の始発駅となります。
    1路線は、都心に向けて途中から地下鉄になります。おそらくMRTもしくはBTSのような電車路線と思われます。
    いま1路線は、「モノレール」と記載されています。また、近隣のバンカピを通り南北を結ぶ路線も「モノレール」とされ、同様の仕様で建設が進んでいます。
    ここで、どのようなモノレールなのか調べましたが、わかりません。
    2022年には開業するようなので、詳細な情報を知りたいのです。