ANAのA380就航で思い起こす「スカイマークの行方」 破綻からの復活、その先は

ANAが超巨大機A380をハワイ線に就航させますが、この機材の導入を過去に断念し、ANAの支援を受け経営再建を果たしたのがスカイマーク。そこから業績を伸ばし再上場を狙う同社は、A380就航を遠目に、どのような将来を描くのでしょうか。

国際線計画「サイパン重視」への懸念

 インテグラルの立場(投資家を含む)からすれば、会社の価値を市場価格より上に持っていくには「過半数の株式で持ち会社を支配できる」「筆頭株主になって経営をリードできる」などの付加価値をつけ「塊」として高値で売却することが、一般論としてはベストな判断でしょう。しかし、そこに佐山氏の航空会社経営への思い入れがどれだけ入る余地があるのか(スカイマーク会長としての立場を維持したいのか)、投資会社としての価値判断が問われることになります。

 それとともに、スカイマークとして世の投資家の共感と期待を得られる経営計画、路線計画をどのように打ち出すのかも、再上場の成否の大きな要素となります。現在はデルタ航空が撤退したサイパンをはじめとする国際線への進出をその基軸にしたい考えといわれますが、インバウンド(訪日観光客)需要が全く期待できないほぼ日本人のみのマーケットであり、旅行先としてずっとグアムや沖縄との競合、消耗戦が続くサイパン路線への進出は、かえって将来リスクを抱えることになるのでは、との見方も絶えません。

 筆者としては、国際線ならばインバウンドの成長がまだまだ眠っている中国本土への展開、それ以前に、国内線で36もの羽田発着枠を抱えるスカイマークの優位性を最大化するには、かつて破綻の原因となったA330を国内幹線にモノクラス(もしくは2列程度のプレミアムエコノミー席もあり)で再導入することが最適解ではないかと以前から考えていますが、スカイマーク経営陣はどのような「プランB」を用意しているのでしょうか。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 当時、出資比率16%のANAに業務提携を求められても、普通は拒みますよ。業務提携したいなら50%以上は出資すべき。

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