新東名経由で最大20分時短 東名「大和トンネル」渋滞の迂回効果、ナビタイムが分析
東名上り渋滞時の「新東名→東名」プチ迂回、効果あった?
ナビタイムジャパンは2019年6月4日(火)、2019年ゴールデンウィーク期間中の東名高速道および新東名高速における「伊勢原JCT付近~海老名JCT付近」の渋滞分析結果を発表しました。
2019年3月に新東名高速の伊勢原JCT~厚木南IC間が開通したことで、東名上り線の大和トンネルを先頭とする渋滞時などに「伊勢原JCT→(新東名)→海老名南JCT→(圏央道)→海老名JCT」を経由し、再び東名上り線に戻るという迂回ルートの選択が可能になりました。今回ナビタイムジャパンが分析したのは、伊勢原JCTから海老名JCTまでのあいだで、東名をそのまま走行した場合と、新東名・圏央道を経由した場合との比較です。
GW期間中に東名上り線の渋滞長がピークだった5月4日(土)、混雑時間帯に伊勢原JCT付近から海老名JCT付近まで通行した場合の所要時間は、東名経由が約30分前後だったのに対し、新東名・圏央道経由は約10分前後と、20分ほど短縮したといいます。なお、この結果は同社が提供するカーナビアプリから取得した自動車の走行実績データを活用し分析したものです。
また、東名の同区間が混雑している場合、新東名から再度東名を利用して東京方面に向かうルートを選択する人が増える傾向があることもわかりました。非混雑時に新東名を経由したユーザーのうち、海老名JCTから東名の横浜町田IC方面へ向かったのは18%ほどでしたが、混雑時はそれが47%まで増加していたそうです。
NEXCO中日本によると、新東名 伊勢原JCT~厚木南IC間の開通から1か月間における1日平均交通量は1.1万台。対して東名は、新東名の開通後に交通量が若干減ったものの、1日10万4000台と、高い水準のままです。
ナビタイムジャパンは、「今後も、開通直後の道路情報や時々刻々の道路状況に応じた適切な情報の提供と、ビッグデータによる検証などを通じ、国内の混雑緩和に貢献していきます」としています。
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