意外と広い海自P-1哨戒機のコックピットを眺める 時には戦う飛行機、その特徴は?

飛行機のコックピットとひと口に言っても、その機の用途によってやはり大きく異なるものです。海上自衛隊が運用するP-1哨戒機のコックピットはけっこう広いのですが、そこには課せられた任務の特性も関係しています。

一昔前とは大きく異なる計器類

 正面に並ぶ操縦用の計器類は、速度や高度姿勢などを示す「飛行計器表示(PFD)」、エンジンの状況を示す「エンジン・警報装置(EAD)」、航法情報を示す「航法・戦術表示(NTD)」、そして昨今流行している「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」といった、旅客機でも見慣れたものが多数あります。

 しかし、その表示内容をよく見ると、「飛行管理装置(FMS)」で設定した航路のほかに、エンジン計器警報装置には電波逆探装置(ESM)、ミサイル接近警報装置(MWS)、敵味方識別装置(IFF)などの作動状況が表示されており、航法ディスプレイには戦術状況を表示できるなどの機能を備えています。

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「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」は視線を下に落とすことなく前方を視認しつつ飛行状態を確認できる。目の焦点も合わせる必要がない。(関 賢太郎撮影)。

 また第3航空隊のP-1は、たとえば災害派遣要請など、必要に応じて緊急発進を行えるよう、24時間常に「READY(レディ)」と呼ばれる待機を行っており、取材した機はたまたまこのREADY機でした。機長と副操縦士ふたりの座席の中間にあたる位置には「マスターアームスイッチ」があり、「兵装搭載中」と注意書きが添えられた透明なトラ柄プラスチック製カバーで防護されていました。マスターアームスイッチは、武器を搭載する航空機には必ずある、いわゆる安全装置です。

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