令和元年「奈良」への関心なぜ高い? ここは日本のはじまり 「タピオカ新幹線」も入線
奈良も「JR東海の沿線」
水が良質な今井町は、かつて数軒の酒蔵がありました。国の重要文化財に指定された母屋を持つ河合酒造は、現在も残る唯一の酒蔵です。長年使われた酒造道具を見学できます。奈良県は清酒発祥の地といわれ、展示室にはその醸造工程を模したミニチュアがあります。代表銘柄は「出世男」です。
今井町の西に位置する「今西家住宅」は、戦国時代に裁判所の役割を担っていました。1階にあるお白州の場などを見学できます。天井にある3本の梁のうち、創建当時の2本は1995(平成7)年の阪神・淡路大震災にも無傷で耐えたといいます。
桜井市にある安倍文殊院は645(大化元)年に創建された寺院。本堂には快慶の作品で国宝の「渡海文殊(とかいもんじゅ)」が置かれています。文殊菩薩像は獅子に乗った姿。知恵の仏であるため、気性の荒い獅子をもて手なずけたといわれています。
JR東海は「うまし うるわし 奈良」について、「奈良県にはJR東海の線路はありませんが、京都駅や大阪駅などを通る東海道新幹線から1回乗り換えるだけで来られる奈良県は、沿線ととらえています。古都の魅力を東京圏や静岡県の方にも発信できれば」としています。
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