クルマにあって自衛隊の戦車にないもの5選 快適性は二の次、室内は無いものばかり!

戦車は文字通り戦うためのクルマです。戦うことを最優先に設計されているため、乗員の快適性は二の次です。普段何気なく使っている乗用車にあって当たり前のものが自衛隊の戦車にはありません。

エアコン無ぇ! ワイパー無ぇ! 74式には両方無ぇ!

 必要か否かで、どう考えても必要そうなものまで、かつての戦車にはありませんでした。

エアコン(クーラー)

 原則、日本の戦車はエアコンを装備していません。ただし最新の10式戦車については、エアコンを装備しているという噂もあり、真相を確かめようと防衛省陸上幕僚監部広報室に問い合わせたところ、「要部冷却装置」という名称で、搭載電子機器の冷却用として装備しているとのことでした。これは人員用ではありませんが、間接的に室内の気温にも影響しているようです。

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アメリカ陸軍のM1A2戦車。赤く丸で囲ったものが後付けのエアコン用の発電機(画像:アメリカ陸軍)。

 なお、海外の戦車では、人員用としてエアコンを装備するものが増えています。10式戦車と同じように電子装備が増えたことで、搭載電子機器のオーバーヒートを防ぐ意味合いと、加えて乗員の士気低下を防ぐ両方の目的によるものです。

「戦う車」といっても、乗員の士気向上のためにはある程度の快適性は必要であり、自衛隊の装甲車についても、海外派遣を想定したものはエアコンの増設が行われているため、将来的には自衛隊の戦車もエアコンを装備するようになるかもしれません。

ワイパー

 ワイパーも市販車では道路運送車両の保安基準によって必ず装備すべきものです。

 自衛隊の戦車では、ワイパーは90式戦車から装備されるようになりました。74式戦車にはまだなかったため、操縦手は覗き窓の視界のみで操縦する場合、はねた泥などで視界が悪くなると、ハッチを少しだけ開けて雑巾で直接、泥を拭って窓をきれいにしているそうです。

 90式戦車に装備されたのは、そうした現場の声がフィードバックされたからかもしれません。当然10式戦車もワイパーは装備しています。

【写真】巨大な120mm戦車砲が中央に鎮座 アメリカのM1戦車の砲塔内部

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