クルマにあって自衛隊の戦車にないもの5選 快適性は二の次、室内は無いものばかり!

シートベルトも無ぇ! そもそも普通のクルマじゃねぇ!

 一般車両では当たり前のシートベルトも、戦車の場合は事情が異なります。

シートベルト

 戦車は、いつ敵から攻撃を受けるかわからず、万一被弾した場合、乗員は速やかに車外脱出しなければならないため、むしろシートベルトを着けているほうが危険です。

 日本では一般車のシートベルトについて、車両への設置基準(道路運送車両法)と、乗員の着用基準(道路交通法)の両面から規定されており、1969(昭和44)年4月1日以降の車両はシートベルトの設置義務が、そして乗員については原則全員の着用が義務付けられています。

 ただし、戦車を含む自衛隊車両は、路上を走る際も自衛隊法において関係法令の適用除外を受けているため、装備していなくても問題ありません。

 しかし、シートベルトの代わりにヘルメット(戦車帽)の着用が定められているため、戦車に乗り込むときは必ず被ります。これは自衛官に限らず民間人も同じです。よって、駐屯地の一般公開などで戦車に体験搭乗する一般人がヘルメットをかぶるのはもちろん、防衛大臣など要人も車上では戦車帽をかぶります。

【了】

【写真】巨大な120mm戦車砲が中央に鎮座 アメリカのM1戦車の砲塔内部

Writer: 柘植優介(乗りものライター)

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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